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異界2
「来ていたただいてありがとうございます、地球の」
「いいさね。儂もあんたと顔を合わせて茶でも飲みたいと思ってたのさ」
「やはり地球は穏やかですな。茶もおいしい」
「はっは。あれを見てもそう言えるかい?」
「…若気の至り、ですかね。一応は我が配下たちなのですが」
「どうせ時間が経てば復活するだろう?細かいことを言うんじゃないよ」
「いえいえ。そうではなくて、配下の純度が足らぬな、と」
「うちの奴は特別製だからね。致し方ないさ」
「若殿は地球では物足らんでしょうなぁ」
「そうさねぇ…。地球は守護が中心。うちの奴とは系統があわん。
だから時にはああでもして発散させてやらんと、被害を被るのはこちらだからねぇ」
「はっはっは。末恐ろしい若殿で」
「まだまだガキだよ。あんたもアレに勝てるくらいの」
「努力しましょう。新しい世代にはまだ負けてやれませんからね」
ひと狩りいこうぜ!!