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魔王の手帳  作者: Karionette
第九章 人柱
168/219





愚かな

人の身で 刃向かうというのか


愚鈍

滑稽極まりない

己の名がそうさせるのか


人の身を切り刻み嗤う武者の名が

怨念の塊たる我に叶うものか



怒りの象徴たる我に

呪われ恨まれ蔑まれた名が通用するはずがあるまい

憤怒と憤怒を向けられた対象では立ち位置が違う


ましては人間ごときが


……なんと

人間

呪われし忌み子か


遺恨の名ではなく

真名すら持たぬ呪いの生物か


面白い

お前ならば斬れるやもしれぬ


恨まれる対象ではなく

弱き身で恨み呪い続けた憐れな呪い子ならば

ある意味では我と同意義をもつ


来たれ

お前の呪い 我の贄としてくれる






この……クソ野郎




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