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魔王の手帳  作者: Karionette
第六章 妖怪来襲編
129/219

ぬらりひょん




おれの前には


お坊さんのような恰好をした


軽々と和服の少女を抱いている何かがいた




急に現れた


瞬きしたらそこにいた










「ぬらりひょんだと?妖怪の総大将がなぜここに」




「おかしなことを言いますね。がしゃどくろ。わたくしがここにいるのは必然ですとも」




「禁忌を破ることが必然だというのか」




「そのとおりですよ」






ぬらりひょん


聞いたことがある




妖怪の総大将で、人の家にあがってお茶を飲む妖怪


正直なんで総大将って呼ばれてるか意味不明だけど




そんな有名なやつがこんな優顔のおじさんだというのか








「ぬらりひょん。だが貴様は儂を罰せない。同様のことをしでかしたのだからな」




「何を言いますか。がしゃどくろ、あなたは何もわかっていない」




「何が…」






言葉は続かなかった


がしゃどくろはガラガラと崩れていったのだ


いくつもの骨が音をたてて


まるで組み立てた積木が崩れるみたいに




声もなく壊れた


遺言どころか断末魔すらない


あの髑髏はやられたことにも気づいてないだろう






「父が娘を救うのに、理由も禁忌も手段も、何もありませんとも」






優しい顔を変えないぬらりひょんは崩れる骨に向けて朗らかに言った






………。

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