臨死
さとりが入室しました
かかぉが入室しました
光が入室しました
さとり
聞いてくれよ!おr臨死体験したぜ!!
かかぉ
急に呼んでそれかw
光
臨死ってことはさとり死にかけたの?
さとり
そうだ!!おれは死にかけた!!というか死んだ!!
かかぉ
テンションたっかw
光
死にかけた人間とは思えない
さとり
おれもそう思う!!
かかぉ
www
とりあえず何があったか言ってくれよ
さとり
その言葉を待っていた!用意してるから待てよ!
光
用意必要なの?
かかぉ
長文くるぞ、これ。光覚悟しとけよ。
光
面倒になったら読まない
かかぉ
気にならねぇの?
光
気になる。だから後で通話して聞く。
読むのがめんどくさい
かかぉ
そのめんどくさがりが秒で返信してくれるのがなんというか…
光
ん?
かかぉ
めんどくさいとか言いながらなぁ…
光
文句ある?
かかぉ
ないよw可愛いなぁ光は
光
可愛くない。顔見たでしょ
かかぉ
カメラつけて会議したやつ?
光
そ
かかぉ
サングラスにマスクじゃわかんねーよwww
光
そっか。確かに
次はちゃんと化粧してみる
かかぉ
じゃさとりの話が終わったらカメラつけるか。
おれも少しなら時間ある
光
忙しくないの?
かかぉ
めっちゃ忙しいw今も作業中
少しなら大丈夫だし、話しながらできるから問題なしw
光
すごいな、かかぉは。かっこいい
かかぉ
光と比べたら大分おっさんだろwおれ
光
うん
かかぉ
うん言うな!!
光
(^^)
さとり
そこー!!おれを置いて楽しむなー!
かかぉ
お。お帰り
光
お帰り。はやく
さとり
光が冷たい…
光
いつものこと。ほら、はやく
さとり
確かにいつものことだった!そんな光の毒舌ツンデレが好きです!!
光
さとり、そういうのどうかと思う
さとり
はい。ごめんなさい!!
かかぉ
辛辣だなwいいからはよせーやw
さとり
じゃ、いくぞ
どーんっっっ!!
・・・・・
おれが目を覚ますと夜のように暗かった
何故だろう。辺りを見渡しても心当たりのあるものはない。
寒くも暑くもなく過ごしやすいといえば過ごしやすい場所だ
記憶の最後に大きなトラックが向かってきていた
ということはここは死後の世界なのだろう
俺は歩き出した。
つまりはこの先を進めば、美しい女神が現れるか荘厳な神が現れるということ
ならば進むしかないではないか!
・・・・
かかぉ
おい、待てやwww
光
なんで小説?笑
さとり
口出しはやない?
小説形式の方が臨場感伝わるかなって思って
ほら、おれ説明苦手だからさっ!!
ということで続き↓
・・・・・・・・・・・・
しばらく進んだが何もない
おれは嫌気がさしてきた
随分歩いた気がするが疲れもしないし風景も変わらない
進んでないのと変わらないような気さえしてきた
はぁぁぁっと息をついて座り込む
神様ならどこで待っていても気が付いてくれるに違いない
おれの予想は当たった
まばたきをしてふと目を開けると、景色ががらりと変わっていたのだ
・・・・・・・・・・・・
光
めんどくさがり
かかぉ
光に言われたらおしまいだなw
ちゃんと読んでるなんて偉いゾ!
さとり
・・・・・・・・・・・・
大きな柱、大きな絨毯、ごつい飾り
金と黒と赤を基調にした大きな一室は、まるでおれを飲み込むかのようだった
なんだろうか。王にひれ伏した罪人みたいな気持ちになる
それほど、すべてがでかくて威圧的だった
おれは震えた。気付けば目の前のデカイ椅子にデカイ鬼がいたのだ
「……」
「……」
鬼、何も言わず
おれは身から湧き出る何かに逆らうことなく、即座に立ち上がり腰を90度に折った
「どうか!転生するなら剣と魔法の世界に!魔王倒すならチート能力ください!
裕福な家庭で!可愛い妹と幼馴染がいて!何不自由なく暮らせる来世をください!!」
おれは営業で鍛えられた発言力をフルに発揮した
・・・・・・・・・・・・・・
かかぉ
まじwwww
光
馬鹿だとは思っていたけど馬鹿すぎる
鬼に転生願って叶うの?
さとり
わからないけどやるしかなかった!というか自然とそうなった
つまりは本能だ!!
かかぉ
そんな本能聞いたことねーよwwww
さとり
そして続きだ
・・・・・・・・
鬼は何も言わなかった。おれは腰を折ったまま頭を下げていた
こうなるとおれとて冷静になる
相手は鬼だ。鬼というか角のある大男だ。身長5メートルくらいあるだろう
ぎらんぎらんの服着てるし、肌は浅黒いし、顔は怖いし。鬼だろ、こんなの
鬼って、転生させてくれるんかいな……?
おれが生きていたら、滝のような汗が落ちたに違いない
おれが内心大慌てしてるタイミングを見計らってか、鬼はそのでっかい体でゆっくり立ち上がった。
そばにあった金棒みたいなものを持っているようだ
見なくてもわかる。どんと心臓にくるような威圧感だ(心臓動いてないけど!!)
「ど、どうか…!!」
おれはアホにももう一度同じ言葉を繰り返した。脳みそが回ってなかったんだ、たぶん
そして鬼は言葉を発した
「どいつもこいつも死んだら異世界だの転生だのハーレムだの………阿呆かーーーーーーー!!!」
鬼は金棒を床に叩き付けた
震度6くらいの振動がおれを襲った
・・・・・・・・・・・・・・・・・
光
鬼さん、可哀そう
かかぉ
な。さとりみたいなんが増えたせいで
光
反省すべき
さとり
だって夢だろ、やっぱ!ラノベ展開味わってみたいじゃん!
かかぉ
現実逃避すなやw
さとり
だって死んだんだもん現実サヨナラだもん脳も心臓も動いてないもん
光
さとりって何歳だっけ?
さとり
29歳だけど?
かかぉ
日本は終わりを迎えてるらしいな。どこに行ったんだろうか、侍魂は…泣
さとり
もういい!くそ!つづきだ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・
おれは戸惑った。90度に曲げていた腰も戻した
鬼は、すごく苛立っているようで、なぜか可哀そうに見えた
「まーまー、おちつけよ。現代はそういう風潮なんだから慣れるしかねぇだろ?」
と、誰かが言った。と思ったら、おれは転ばされていてそいつは鬼の近くにいた
目が覚めるかのような銀髪に赤い目。目つきは鋭いけど体は鬼みたいにごつくない。
ついでに言うと角もない
おれは確信した!こいつは鬼人だと!
「ちげーよ」
即座に否定された
「しかし若殿。こうも死人がいちいちと口出しすればこちらとて成り行きませんぞ」
「若殿はやめろよ」
鬼が堂々としゃべる。敬語で。ということは銀髪赤眼は鬼より上の存在ということだ
「そもそも地獄のシステムが難解すぎんだよ。サクッと生まれ変わらせてやればいいんじゃねぇの?」
「死後の魂の行き先を決めるのが我らの使命ですので」
「そうだよなぁ。伝統っていう柵もあるし…俺じゃ判断できねぇな。婆ちゃんに相談しとく」
「ありがたい」
「で、問題のコレだよな」
赤目はおれを指さした
特に人間から外れているところはない、と思う
「おまえまだ死んでねぇから現世に帰れ。つれてってやるから」
そんなことを言われてしまった
・・・・・・・・・・・・・
かかぉ
死に急いだな、さとり
光
銀髪赤眼。ふーん
さとり
鬼人って勘違いするくらいにはかっこよかったぞ!可愛い要素がないから現代向きじゃないかもだけど!
かかぉ
つーか、鬼って閻魔だったんじゃね?
さとり
わかんね。地獄の裁判って何回もするらしいし、裁判長の鬼もいっぱいいるらしいからな
閻魔かどうかわからんけど、そうだったとしても納得できるかんじだった!
・・・・・・・・
「死んでないってどういうことですか?」
「その言葉のまんまの意味。お前トラックに轢かれてすらない」
「え、えぇ!?」
「ちゃんと寸前で止まったんだけど、お前はその日から意識不明
心臓も脳みそも働いてるぞ。精神的にだけ、勘違いして死んでる」
自分のことを殴りたくなりました。
「でもまって!おれは日本より異世界に行きたいんです!魔法使いたいんです!剣とかかっけーと思うんです!
ハーレムだって欲しいし、大きな目的も欲しいし、彼女も奥さんも…複数欲しいんです!!」
「うん。現世でがんばれ」
おれはイケメン鬼人に見捨てられたような気になりました
・・・・・・・・・・・・・
かかぉ
ふいたwwwwww
光
現世で頑張れ、か笑
さとり頑張れ
かかぉ
欲望に満ちすぎて笑うしかないwww
温度差ひどすぎるwww
さとり
おまえら友達だろ!もっとさ、なんかさ、フォローしてよ!!
光
無理。ちょっと、おもしろすぎる笑
さとり
うわぁぁぁーーーん
かかぉ
だって、げんs、むrじゃんぜったい。sぬ!!
光
かかぉ笑いすぎ
さとり
おまえら覚えとけよっっ
・・・・・・・・・・
「じゃできないんスか!転生とか存在しないんスか!?日本人はいつも日本人なんスか!!」
「いや、できるけどしないだけ。
なんで温室育ちが異世界でやっていけるんだよ、馬鹿か?魔法と剣が使えたところで精神的に無理だろ
つーか死んだ人間が記憶もったまま異世界で生きるって、アンデッドが生活してるのとそう変わらねぇと思うんだが」
「ち、知識チートできますよ!!」
「地球ごときの知識いるかよ」
心が痛い
「ででででも中世じゃん!異世界っていえば中世程度じゃん!」
「そこから発展して環境バランス崩れてる地球出身が、同じことを異世界でするのか?
ほんと後先考えないよなー、おまえらって」
「人殺しが減るじゃん!無意味な処刑とか減るじゃん!」
「だから人間主体に考えるなっつってんだよ。死んでくれていいんだよ、人間なんか」
「なんでそんなこと言うんだよ!!」
「俺は他の世界についてはよく知らないけど、人間が家畜扱いされてる世界なんていくらでもある
そっち行くか?取り次いでみるけど」
「ごめんなさい」
おれは我儘だったようです
・・・・・・・・・・・・・・・・・
かかぉ
うむ…
光
確かに。人間主体に考えすぎだよね
かかぉ
世界として考えるなら、発展していったせいで温暖化だって進んだんだしなぁ
人間が原始人のままだったら絶滅しなかった生き物もいっぱいいるだろうし
さとり
でもなー。おれは転生したかったよ
光
そればっかり笑
さとり
・・・・・・・・
残念なことに転生はなし。おれは生きているみたいだし
銀髪に手を引かれて道を進む
おれはずっと悔しくて泣くし、銀髪は容赦なく引きずるように連れてく
そして道の果てには扉があって、それのカギは銀髪が手を沿えるだけで開いた
「じゃ」
おれは思った。この人こそファンタジーじゃなかろうか、と
修行したいとか修行つけてくれとか跡継ぎにしてとか色々言ったけど一切を否定されて
おれは突き飛ばされて扉から飛び出した
気が付くと病院で、うんざりした看護師さんが挨拶してくれた
おしまい
・・・・・・・・・・・・・・・
かかぉ
おつww
光
おつかれさま
かかぉ
よかったな、帰ってこれて
さとり
うん。どう、かな。
でも何となく思った。転生はよくないんだって
地球の二の舞をいろんな所でしたらだめだね!
光
というか地球が一番発展してるわけでもないだろうし
人間が一番賢い生き物でもないよ。きっと
かかぉ
異世界って考えると、そうだろうなぁ
他の世界があるってことは証明されたしなー
光
創作でなければ
かかぉ
だなw
さとり
ちょっと!それ疑うの!?
光
だって、死に方も馬鹿げてるし
かかぉ
面白かったからどっちでもいいよ、おれはw
光
オカルト信じてないし
さとり
うわぁぁぁぁん!!体はったのにぃぃいい
かかぉ
結局ぶつかってねーんだろw
さとり
そうだけど!気持ち的にはぶつかったの!
ちなみに無傷だよ!かすり傷すらないよ!
光
よかったね笑
さとり
う、ん…
かかぉ
wwww
さとり
あ
さとり
銀髪のやつ、来た
さとり
こえがでない
さとり
ごめんなさいごめんんささごめんささい
dr紅aeh銀ehoU
おまえ
dr紅aeh銀ehoU
誰にも言うなっつっただろ
dr紅aeh銀ehoU
言ったらどうなるかってことも伝えたよな
さとり
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
dr紅aeh銀ehoU
俺は管理人だ。人間を管理しているわけじゃない。こちら側を、だ
別に人助けでもなんでもない。
だからお前が死のうが酷い目に遭おうが、究極的には人類が滅びようがどうでもいいんだよ
さとり
ごめんなさい絶対にもういいません
誓います神にも悪魔にもあなたにも誓います
この会議もけします絶対です
ごめんなさいほんとうに御免なさい
dr紅aeh銀ehoU
ふざけてんのか。約束っていう誓いをお前は既に破っただろうが
俺は神や仏とは全く別の類だ。二度目が許されると思うな
dr紅aeh銀ehoU
他2名。安心しろ。書き込みができないのは俺がそうしているからだ
ここの言葉も消えるし、いずれお前らの記憶も消える
さとり。本名、サトウ リトのこともな
dr紅aeh銀ehoU
サトウリト。お前には望みどおり異世界に連れて行ってやる
弱肉強食の最底辺に人間がいる世界だ
そこでは女は肉を生む母体で、男は労働力と肉のための種でしかない
よかったな。そこで存分に夢をかなえるがいいさ
言ってるだろうが
俺は管理者だってな