幽霊博物館
幽霊を捕まえると、その幽霊の周りに盛り塩で囲った。
もちろん、幽霊が大きくなるにつれ、盛り塩の距離を広げるという意識は大切にしている。
そりゃ、幽霊だって窮屈な部屋には居たくないもんだからな。
暴れる幽霊、呪怨のような怨念を取り巻く幽霊、幸せそうにしている幽霊など、異色な幽霊たちを沢山捕まえることにより、美術館は大きくなっていった。
たちまち大きくなった美術館に、たくさんの人間が見に来るようになった。
しかし、幽霊は普通の人には、見えない。
なので、美術館の館長は、幽霊が見えるように人間どもを皆殺しにしました。
あまりにも虐殺しすぎたせいで、ついに営業停止になってしまったのである。