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3種のSSランク生成

 俺はコウヨウが寝静まったのを待って、城への入り口に向かった。

 城は営業時間外みたいで、ほとんどひとけもなく、照明も淡くなっていた。

 そこにはさきほど見た、冥界の外交官が立っている。

 俺は夢の中にでもいるような気分になった。

 男は、銀髪に淡い色の瞳、死人のような肌、灰色のスーツと帽子を身につけている。

身につけているものは、死神の制服なのだろうか?

「やはり、来ましたか」

「あなたは、何かご存じなんですか?」

「先に名乗らせていただきましょう。私は死神で冥界国所属、リュウセン公国担当外交官のルミエールです。以後、お見知りおきを」

 帽子を取って会釈し、握手を求めてくる死神。

 手を取ると、その死人のような手は冷たかったが、優しい握手だった。

「あなたのお名前は?」

「ナツキです」

「今期は何人も有力な候補生がいるのに、ジョーカーの棺おけを三つも用意して、当たったのが大外れの子一人だけ。仕掛けた方も残念でしたね」

 大外れ!?

 無差別に候補生を狙って、トラップを仕掛けてきたのか!!

「どうしてそんな事を……さっきの天使が……?」

「あの方は穏便派ですから、知らされてないでしょう、多分」

「穏便派って何ですか?」

「どこの陣営にも穏便派と過激派がいましてね。天界の過激派は特に厄介なんですよ。例えばSSランクの生成を妨げようとしている。ユイを腑抜けにしたのも彼らです。現在、三つのSSランクの依頼をリュウセン城は受けていると確認しています。


1、大天使ラファエルに近い治癒能力を持つものの生成

2、魔王に近い戦力を持つものの生成

3、飛竜クラスの飛行能力を持つ巨大生物の生成


全てが現在の大世界で失われています。過激派とは、それらの戦争利用を恐れ、生成を妨げ、世界を掌握しようとする派閥をさします。一方、穏便派とは、1と3をほぼ同時に完成させる事を望み、平和目的で利用しようと考える派閥です」

SSランクの生成がそんなに厄介だなんて。

思った瞬間、俺は頭痛がした。それは一瞬でひく。

SSランクの生成に一歩近づいたんだな。


「依頼を受けたって、城主様が?」

「それは各国の国家機密ですから、お答えしかねます。生成師になって自らの目で確かめてみてください」

「レンは、レンはどうなるんですか!?」

「……例の棺おけを引いてしまった子ですね。教官や同級生が必死になって守らないと壊れてしまうでしょうね」

 次の瞬間また、頭痛がした。

 まさか、レンの死亡フラグが立ったのか、これは!?

「では、また会う日まで。ごきげんよう」

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