生成品の暴走
「さて、今日は作った魔物を使ってみましょうね。ストックは何体持っていますか?」
昨日から自主練をストップしている俺達あじさいは、トータル5日。
一日三体の生成が限度だから、失敗していなくて15体。
そのうち俺は8体を失敗していた……。
「ストック数は、セツナ16体、カエデ15体、コウヨウ13体、レン12体、アヤメ9体、ナツキ7体、ユズハ0……!? 何をしていたんですか、ユズハ!?」
「俺は棺おけなんか使いたくねー!!」
「あなたは、この部屋で反省文を書いていなさい!! 残り六人で行きますよ」
レイさん、怒ってしまった。
ユズハ、恐ろしいやつ!!
マッチョキャラで、一週間近くも何も食べていないのか……。
「さて、じゃあ、成績順に各自一体一体、魔物を見せてください」
こうして、ゴーレム、ワーウルフ、グール、マーメイド、ワイト、エルフ、ヴァンパイア、ユニコーン、怪鳥、ワン・アイド・ウィングスの十種類の魔物が登場した。
雨宮は全種揃えているが、他の五人は難易度の高い最後の三種は作れていない。
「では、一つずつ動かしてください」
雨宮から順番に動かす。
奴のは完璧だと思ったが、
「少し、動きが悪いな。実戦では使えん」
と、ユイの厳しい一言。
そして最後の俺の番になった時、
「では、次はワーウルフを」
レイに促され、俺はワーウルフを解放した。
瞬間、ワーウルフはアヤメめがけてジャンプした
アヤメはワーウルフに蹴りをくらわせ、さっと華麗にジャンプし、距離を取る。
するとワーウルフはカエデを狙う。
動きの敏捷でないカエデは、自らのワーウルフを呼び出してガードさせようとする。
が、カエデのワーウルフは、俺のワーウルフに鍵爪で脚を攻撃され、うずくまった。
あああ、失敗作なのに、なんでこんなに無駄に攻撃力高いんだ!!
「アイス・ドレイク!! 倒せ!!」
ユイが、ドラゴンを出現させる。
ドラゴンを目にした瞬間、ワーウルフは悲鳴を上げて逃げ出そうとした。
……小賢しい奴だな……。
だが、アイス・ドレイクの方が動きが素早く、奴の放ったアイスブレスでワーウルフは氷漬けになった。
「ナツキ、居残りだ。おまえ、基礎能力に問題がある」
ユイに居残りを命じられ、俺はしゅんとした。
「ごめん。アヤメ、カエデ……」
「びっくりしたわー」
アヤメは笑顔で返事をしてきたが、カエデは俺を睨んでいた。
お、俺って、落ちこぼれなのか……!?
しかも、同級生をひどい目に……。




