アリスモール2
昼食はバイキングの店。
わりと安くて、オプションがばらばらなので、全員自己負担にした。
アヤメとセツナはキレイに盛り付けて、写真を撮っている。
こういうの好きな奴いるなーっと思ったら、石田先輩までやってて、ちょっと引いた。
ブログにUPするんだろうか……。
まさか、おネエキャラとかでブログ書いてたりしないよな……?
ユズハは他のメンバーを無視して、ハンバーグをガツガツ食べていた。
雨宮はデザートっぽい杏仁豆腐をうつわにもりつけて、それだけを窓の外をぼけっと見ながら、たまにスプーンで一口すくって食べていた。
あんまり食わないんだな……。
けど、窓の外を見てるのはフェイクだと思う。
きっと、他の奴らの会話に耳を傾けていてるんだろう。
「レンは元気?」
「それがさー。レン、参考書を探してて、ここの本屋にあるって聞いたらしいの」
「えー!?」
レンって誰だ!?
最後の一人の闇の生成師のユーザーか?
だがそれ以上、アヤメとセツナの話は続かなかった。
食事が終わると、アヤメとセツナは化粧ポーチを取り出して、鏡を見ていた。
二人の化粧ポーチには、リップクリームやハンドクリーム、のど飴、その他、男の俺には分からない物が入っていた。