声
(今回のお話は海守 船秀の視点で送りします)
僕、海守 船秀はこの学校で男子高校生として生活しています。
これでも僕は中学校までは女子だったんです。
正直、信じられない話ですが。
僕はこれでも今年の3月までは普通にスカートをはいていたし髪だって長かった。
それが今はスカートはくことは禁止、髪だってかなり短くなった。
一人称も「僕」に改めさせられた。
女子だった頃が本当にに懐い。
今は男子校舎でクラスの委員長と一緒に寮に住んでいる。
もちろん委員長も元女性だ。
それを感じさせないが。
と言っても委員長は世話焼きだ。
まだ僕は男子の体に慣れていない。
だから僕はいつも委員長に着替えを手伝ってもらっている。
周りからは「甘やかしすぎだ」と批判もあるので早く自分で着替えが出来るように努力はしている。
まるで委員長は男の子ながら「オカン」だ。
トイレだって1人で出来るようになった。
男子は立ってするので最初は違和感しかなかった。
しかし、今では大分慣れてきたように思う。
後、ブラをしなくて良いのが楽だと思う。
まだ慣れてなく胸の辺りは違和感しかないが。
でも、まだ慣れていないことがある。
それは声だ。
声が低くなりすぎているような気がするのだ。
委員長に聞くと
「別にそれは普通のことだよ。
みんな僕ら(性転換した人たち)は経験していること。
僕だってかなり渋い声だろ」
どういう意味で「渋い声」と言っているのか分からないが一応は頷いておいた。
委員長に僕は
「じゃぁ、今の僕の声はどういう声なの?」
と聞いてみた。
委員長は
「う〜ん、まだ成長期みたい。
今のままでも男子に聞こえなくはないけどまだ女子の声が残っている感じ。
時期に女子の声が消えていくともうけどまだまだ先かな。
でも、今のままでも男子に聞こえなくはないから大丈夫だよ」
と言っていた。
突然だが僕は歌が好きだ。
カラオケなんか大好物だ。
女子の頃は友達を連れてよくカラオケに行っていた。
時には1人カラオケも行っていた。
それぐらいカラオケが好きだった。
でも、最近は行っていない。
音程が合わないのだ。
自慢ではないが僕は歌は上手い方だった。
それも90点以上いくぐらい得意だった。
それが今では全く歌えないのだ。
詳しく言うと高音が全く出ない。
おかげでかなりの音痴になってしまった。
もちろん自分に合った歌い方をまた見つけなければいけないのだがそれがまた難しい。
何しろゼロからなのだから。
だから最近はカラオケに行っていないのだ。
そんな僕にも試練がある。
音楽の授業だ。
一応、男の子になってからも音楽の授業はある。
僕はテノールらしいのだがとにかく歌いにくい。
とにかく歌っている時は苦痛なのだ。
この授業はいつも早く終わって欲しいと思っている。
とにかくこの時間は長く感じている。
ちなみに委員長は僕と同じテノール。
僕の声が女子の声が混じっていると言っていたが委員長もなかなか女子の声が混じっている。
お互いに少年声と言ったところか。
委員長の中では自分の声が大分低く聞こえているみたいだけど。
僕は委員長の声を聞く度にこれ以上声が低くなることはないと安心している。
委員長には内緒だが。
委員長に内緒な事がもう1つある。
それは僕が未だに少女マンガを読んでいること。
委員長は少年マンガを読めと薦めてくるがどうも性に合わないらしい。
だから未だに少女マンガを読んでいる。
もちろんその本は委員長に見つからない場所に隠している。
まるで男の子がエロ本を隠すような場所に。
とにかく見つかるとうるさいから。
最近はBLマンガにも触手を伸ばしている。
男の子同士の恋愛は非常に尊い。
メチャクチャ憧れる。
僕はクラスの人たちも最近はそう言う目で見るようになってきている。
本当はイケない気がするが。
僕もそういった恋愛をすることが出来るのだろうか。
あ、ちなみに僕の恋愛対象は男の子。
もちろん、かっこいいい普通のイケメンが好きです。
この学校の生徒はイケメンが多すぎる。
ただ、僕は性転換していない男の子が好きなのでこのクラスの人たちは問題外。
女の子経験のない男の子が好きです。
委員長は実は最初から心の性は男だったらしい。
だから男っぽい仕草も難なく熟せられる。
委員長の恋愛対象は女性だ。
今は(性転換)女子校舎の委員長と付き合っているらしい。
本人は否定しているが。
その女子の委員長からいろいろと男子の情報をもらってくるらしいがどれも怪しい。
本当にその人が男の子だったのかも怪しい。
何せ普通に可愛いのだから。
僕のクラスは男の子が好きな人と女子が好きな人と半分くらい。
普通にBLが楽しめます。
もちろん同士もいます。
この1ヶ月で僕も友達が出来たのです。
解釈の違いで多少もめますがかなり気の合う友達です。
今度紹介できたらと思っています。
意外と早いと思いますが。
とにかく僕は今、男の子の体や声に慣れるのが大変です。
(体育の)授業での着替えの時もまだまだ慣れません。
ブラの1つでもしてくれれば良いのですが。
みんな男の子なのでそういう訳にはいきません。
いつも僕は顔を紅潮させながら着替えをしています。
とにかくこの生活に早く慣れたい今日この頃です。




