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日常

 今日は僕らの日常を紹介しようと思う。


 僕らの日常は当然、朝から始まる。

僕らはパジャマから制服へと着替える、まぁ、当然の流れなのだが。


 それにしても男子の下着は大きい。

パンツに至っては女子の時の倍はあるだろうか。

しかし、下着の数については女子の時に比べ非常に少ない。

ブラもキャミも要らない。

当然、スカートもはく必要性がないからパンツを見られる心配がない。

正直、最初の頃は胸を隠すことが出来ないから不安でしょうがなかったけど今ではもう慣れてしまった。

後輩君は慣れていないけど。


 食事は僕が作っている。

朝食や夕食、休みの日には昼食も作っている。

だから、後輩君より一時間早く起きている。

僕は女子の頃から料理が得意で大好きだ。

僕は元々、女子にモテる体質のようでよくバレンタインにチョコをもらっていた。

だからホワイトデーには手作りのクッキーを女子に配っていた。

それがまた好評でそれ目当てに僕にチョコをくれる女の子がいたぐらいだ。


 朝食が終わると後輩君の服の支度から着替え、全部面倒を見る。

後輩君は男の裸に慣れていないようで(自分の体でさえも)いちいち恥ずかしがる。

だから僕が無理矢理着替えさせるのだ。

もう1ヶ月は経つだろうか。

僕はもう慣れてしまったのだけど後輩君はいつまで経っても自分の体に慣れない。

クラスメートからは甘やかしているだけと非難されてもいる。


 学校に着くと今日は一時間目から体育の授業。

それもサッカーだ。

僕たちは(性転換)女子と違い体育の禁止期間はない。

筋肉が段々と付いてくるのでそれを上手に扱うような授業が必要だ。

多分、普通の学校よりも体育の授業が多い。

一日の半分くらいか。

運動音痴の僕には辛い授業だ。

後輩君は生き生きしているようだが。


 そして体育の後の授業がとても眠い。

クラスの半分は眠っているような感じ。

委員長である僕は眠いのをこらえて授業に挑んでいる。


 僕にはもう1つ苦痛な授業がある。

それが音楽の授業だ。

女の時は美声で知られてた僕だが男の声になってからどうも調子が悪い。

いわゆる声変わりというものらしい。

高い声が特に出にくい。

パートはテノールだがクラスメートによってはバスの子もいる。

とにかく女子の時と勝手が違う。

だから僕のクラスは音痴の子が多い。


 男子になって変わったことが体以外にもう1つある。

とにかくお腹がすくのだ。

女子の時の食事量は遙かに上回る。

それでいてダイエットを考える必要性のない便利な体。

例外はあるようだが今は女子の時以上に食に興味がある。

よって料理の腕もどんどん上がっている。


 学校から帰ると男を磨く時間。

委員長仲間である(性転換)女子の井瀬木いせぎさんは女児用玩具と少女マンガで女の子の心を学んでいると言った。

僕もそれを見習って研究している。

と言ってもおもちゃで遊ぶ年齢ではない。

それに恥ずかしいし。

だから専ら少年マンガを読んで勉強している。

僕が特に好きなのはスポーツマンガ。

男の友情、男のライバル観についてよく勉強している。


 後輩君はと言うと専らBLマンガを読んでいる。

そしてそれを少年マンガだと言い張っている。

まぁ、そこからも男心を勉強できると思うのだが。

彼は絶対、(性転換前)腐女子だったと思う。

今は少年マンガだと言い張ることで大手を振って読めると喜んでいる。

クラスにも何人か(元)腐女子仲間がいるらしい。


 ちなみに女をこじらして男同士の恋愛にはまると腐女子と言う。

最近では男でもBLが好きだと腐男子と言うらしい。

でも本当の腐男子はBLではなく百合が好きな男子だと思う。

僕の個人的な意見だが。

ちなみに僕はそういった意味での腐男子です。(元女子だけど)


 男子の心を学習した後は夕食。

そして、入浴の時間。

これも委員長仲間の教えに導かれ一緒に入っている。

後輩君はまだ男子の裸には慣れていないので入るまでが一苦労。

僕は

「これに慣れないと男としての生活が出来ないよ」

と忠告すると彼は

「僕はまだ性転換仕立てなんだ。

だから慣れなくても当然。

自分の体にも慣れていないのに一緒に風呂に入るなんて言語道断だ」

と彼は抵抗する。

そんな時間が小一時間続く。

結局は一緒にはいるのだが正直言って疲れる。


 それからまた、パジャマを着せるのが一苦労。

彼は自分の体を見たくないからと目隠しをする。

そして僕は彼にパジャマを着せる。

いい加減、1人で着替えぐらいして欲しいのだが。


 ちなみに学校の時はさすがに1人で着替えている。

うちでもそれをやって欲しいと思うのだが。


 練る時はベッドで寝るのだが彼は子供の時から愛用しているぬいぐるみと一緒に寝る。

さすがに高校生なのだからと注意しても彼はこれがないと眠れないといっこうに手放さない。

僕もそう言う時期があったのかも知れないが、さすがに不安だ。


 僕はこれから彼を一人前の男に育てなければならない。

委員長として。

まだ性転換仕立てだからといって彼を甘やかす訳には行かないのだ。

まぁ、彼もそれなりに努力しているのだと思う。

最近は「私」という言葉を言わなくなってきてもいる。

運動能力も僕よりも遙かに良い。

しかし、中身はまだまだ女子だ。

そんな彼を僕はどうやって育てていくのか正直不安です。







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