学校紹介
いきなりだが男の子は下着が少ない。
僕が少女だった頃に比べると圧倒的に少ないのだ。
特に胸に下着を着けないのが慣れないと同室の後輩君が言っていた。
僕はそれを付ける前に性転換したから違和感はないのだけど(T^T)。
そして男の子の下着は女子の下着に比べて大きい。
これは僕も最初はビックリした。
トイレの仕方もなかなか慣れない。
自分たちの部屋では座ってしているのだけれど学校では立ってしなければならない。
それがなかなか慣れないのだと後輩君は言っていた。
僕はとっくに慣れたけど。
さて、余談はともかく本題に入ろう。
今回は僕の学校を紹介しようと思う。
僕が通っている学校は性転換男子、つまり元女子が通っている男子校だ。
僕のクラスにはいろいろな男子がいる。
まだ女子が抜けていないオネエ系男子。さわやかスポーツ系男子。
僕みたいな秀才系眼鏡男子。
(自分で言ってて恥ずかしいけど)
賑やかし系男子、アイドル系男子など沢山いる。
自分で言うのも何だけどどれも美少年だと思う。
ちなみに後天的に性転換する人は美少年、美少女が多いという噂があるが真偽は確かではありません。
では、僕の親しい友達を紹介したいと思う。
まずは蹴上 球矢。
彼はスポーツ大好き少年。
いつも会えばスポーツの話をする。
正直、スポーツに疎い僕はその時は空返事をして聞いている。
以前、性転換前の写真を見せてくれた時があるが今とかわらない美少年だった。
性転換前はよく男の子と間違われたそう。
今でもかなりのイケメンだ。
性転換前から女の子にモテていたそう。
(性転換前の)僕と良い勝負だと思う。
喜読 本直
彼はいわゆる天才型。
あらゆる事を知っている。
とにかく読書好き。
最近、何の本を読んでいるのかと覗いてみるとおそらく英語の小説を原文で読んでいた。
彼は10ヶ国語の読み書きが出来るそうだ。
とにかく彼は本が大好き。
言語というものに興味があるそうで現代言語の他にも古典言語にも興味があるのだそう。
最近彼がはまっているのはBL小説だと言っていた。
クラスメイトを見ながら妄想するのが日課なんだそう。
遊場 明楽
極度のゲームオタク。
最近はギャルゲーにはまっているのだそう。
好きな女の子を攻略するのが快感なのだそうです。
たまに「そんな女子はいねえよ」とぶつぶつ言いながらゲームをしていますが。
その他にも乙女ゲーム、百合ゲーム、BLゲームと言ったあらゆるゲームを楽しんでいる。
とにかく恋愛ゲームなら恋愛対象の性別を問わず楽しんでいます。
そしてゲームでのレアキャラゲットを自慢するのが彼の日課。
ちなみに彼は男性が恋愛対象で二次元までなら女性も可だそうです。
岳峰 日登
黙っていれば高身長のイケメン男子。
でもしゃべれば女子力の高いオネエ系男子。
料理も縫製も得意。
料理はプロ級、縫製もプロ級の腕前。
本当に彼は良いお嫁さんになりそうな逸材です。
僕は彼としゃべっている時はまるで女子と話しているみたいに感じることも多々あります。
でも正直、趣味が合うので気がつけば良くしゃべっているような気がする。
ちなみに恋愛対象は女性だ。
歌城 風舞
彼は知る人ぞ知る性転換アイドル。
僕もまさかこの学校で会えるとは思わなかった。
彼は元々、女性アイドルを目指していたのだが性転換を機に男性アイドルに転向。
今では両性に指示されるアイドルとなったのだ。
と言ってもまだ知名度が低いので知る人ぞ知るなのだが。
ちなみに恋愛対象は定まっていない。
性別は関係なくその人の人間性に惚れるのだとか。
次に担任の先生を紹介したいと思う。
東学 親志先生。
僕の担任だ。
教師としては珍しく性転換男子だ。
そもそも後天的に性転換するのは全世界でもかなり少ない。
この学校には全国の生徒が集まっているが1学年1クラスが限界なくらいだ。
つまり人口的に僕たちのような存在は非常に少ないのだ。
僕もこの学校を卒業してしまえば自分と同じ存在に会うのは困難だと思う。
そう言う人が教師になっているのだ。
僕たちにとってはありがたい存在だ。
ただ、問題はある。
この先生は少年マンガが好きすぎて男子を良い意味で曲解している。
僕からしてもそんな男子はいないと思うようなことを平気で言っている。
そこで副担任の登場です。
本強矢 勉夢先生。
担任の暴走を止める役です。
クールな眼鏡男子ですが行動力が凄い。
まぁ、簡単に言うと担任のツッコミ役と言った感じです。
これで一応は僕の通っている学校の簡単な紹介は終わりです。
それぞれの詳しい話は後ほどと言ったところ。
さて、今僕が悩んでいるのは後輩がだらしないと言うこと。
多分い、家では何もしてこなかったんだろうな。
だから、僕が朝食から夕食まで全ての食事を担当している。
掃除も僕が担当。
気がつけば後輩からおかん(お母さん)と呼ばれている。
今のこの時期は性別には多感な時期なのに。
なんとか後輩君をしつけなければと思う今日この頃です。




