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タコは悪口じゃないっっ!!!  作者: 作者
序章 タコ編
4/10

その後の現実世界

俺の名前は渡辺勝木。

高校2年生だ。

今俺はすごく後悔している。

12月15日は俺がインフルエンザで休んでいた。

その日は、清々しい程の晴れだった。

その日に彼は死んだ。

悲しかった。悔しかった。彼を助けたかった。

俺は増田界が殺した犯人だと思った。

しかし増田は殺した犯人にはならなかった。

彼は自殺した。名目上はそうなっていた。

増田界といじめっ子グループは止めようとしたと言っていたらしい。

絶対違う。

彼らがそんなことするわけない。彼は博之のことを死んで欲しいと言っていた。

クソが。

なんでそうなんだ。なんで死んだんだ。なんで抵抗しなかったんだ。

そんな思いがこみ上げてくる。

明日は彼の葬式だ。

寝よう。考えるのも疲れた。


これが僕のいや僕たちの現実世界にいる最後の日。

12月18日だった。


「ふふふふふ、このタコは面白いなぁ。ウツボを暗殺しようと考えている。9個の脳みそを使って。そうか、後一匹で進化可能なのか。ふふふふふ、このタコはこの世界を動かすかもしれない存在かもなぁ。ふふふふふふふふ。」

不思議な声とともに目を開けるとそこは僕の部屋じゃなかった。

あたり一面白。そんな空間だった。

「おぅ起きたか。起きて早々悪い知らせだ。お前は死んだ。」

「は??」

多分?マークが2つつくぐらい唐突で衝撃的な知らせだった。

「そうかやはり驚くか。ふふふふふふ。」

「驚かない方が異常だと思うが?」

「確かにそうだな。ふふふふふふ。」

「名を名乗らずに変なことを言う方が異常だと思うが?」

この人多分頭イッテル誘拐犯だと思う。

「ふふふ、確かにそうだ。名は神か。強いて言うならそれ以上の存在。趣味は転生者の観察。バツイチ。童貞。身長176センチ。体重300キロ。A型だ。」

彼がそんなことを言った瞬間、空間全体が黒く染まった。

「これは、なんだ?」

「ふふふふふふ。少しは信じてもらえると思ってやったことだが、どうかね?」

「お前が神だと信じればいいのか?」

「まぁそう言うことだな。」

「要件はなんだ?」

「ふふふふふふ、君を転生させようと思うのだが、どうかね?」

転生?博之が言ってた、別世界に生まれ変わることか?

「まぁそういうことだな。」

心が読めるだと!?

「ふふふふふふ、神の私にとってこんなことを造作もない。」

喋んなくてもいいでしょうかぁ?

「別にいいぞ。」


どの世界に転生しさせてくれるの?

「いきなりだな。ふふふふふふ、君の親友がいる世界だ。」

そうか。そうと決まれば。転生するか。

転生します。

「そうか、なら覚悟はいいか?何に転生するかわからないぞ、いいのか?」

「それでいい!」

自分の意思を伝えるため、言葉で伝えた。

「そうか、最後の願いはあるか?」

願いか?なら!

「これから俺が転生する世界に、クラス全員を転生させろ!!!神さま!!!」

「ふふふふふ、わかった。」

神は俺の気持ちがわかっていたような感じだった。

そんなことを思いながら、俺の体は光に包まれていった。

「あのタコ、ウツボを倒したか。ふふふふふふ面白くなりそうだ。」

黒い空間には不気味な笑いが響いていた。


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