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プロローグ
短いです。
俺達は、糸に結ばれ、導かれて出会った。
と言っても、その糸は赤くなかった。第一、赤かったら気持ち悪い。なにせ男同士だから。
でも、その糸は赤い糸ではなく、二種類あった。
相手は真っ白な純粋な糸。
俺は真っ黒な淀んだ糸だった。
白い糸は綺麗で、魔法が込められていたが、その糸は細くて簡単に切れてしまいそうだった。
一方黒い糸は力強く、太く丈夫だったが、その糸はボロボロで、しばらくするとほつれてしまいそうだった。
これら二つは一つになることで、白い糸は魔法で黒い糸を直し、黒い糸は白い糸を守ることで丈夫になるのだった。
俺達は互いに一本ずつ結ばれ、出会った。
そしてお互いの糸は一つになり、針に通された。
ここで俺達は「人生」という服を作れと言われた。
布を作り、断ち切って、縫って、服を作れと。
そうして俺達は、服を作り始めたのだ。人生という服を。
UMAです。
はじめましての方はどうも。
そうでない方はまた読んでくださり、ありがとうございます。
前回は失敗しましたが、今度こそ、自分の書きたいことを書いていきます。