大阪城散策 の巻
俺たちは、衣服変更装置を使って私服に着替えた。そして、大阪城へと向かう。
「おーい!ここにたこ焼きがあるよぉ!食べよーよ!」
「確かに、お腹すきましたね....」
「天峰うるさい。もう、早く幹部に会いたかったのに...」
「よーし!大阪城に行く前に、たこ焼き食べるぞ!」
「いぇーい!」
天峰さんの口元には、既にヨダレが垂れていた。目の前に焼かれるたこ焼きを目の前に俺のお腹は、唸っていた。俺は思わず一言「美味そうっ....」と口ずさんでしまった。
___数分後
たこ焼きを食べ終えた俺たちは、早速大阪城に向かう。春は、大阪城公園の中にある桜が綺麗に咲いていて、花見をしながら大阪城の中心へと向かうことが出来るのだ。
俺たちは、桜を見ながら歩き始めた。
「天峰さん。人が多いので、気をつけてください。」
俺は、天峰さんの手を取り声をかけた。天峰さんが顔を赤くしているのに、この俺が気づくはずもなく、そのまま歩き始めた。
「桜、綺麗ね。」
「そうだなー。大阪城は始めてきたが、桜も城もデカくていいぜー!」
「桜だ!写真とろーっ!」
本当に先輩なんだよなぁ。この人達。
そんな事を思っていたら、前の人にぶつかってしまった。「すっ、すみません!」と咄嗟に顔を見て謝ると、そこにはみおぼえのあるかおがあった。
「えっ??」
「桜木さんだぁー!」
「天峰っ。し!しっだ!」
何故か桜の前で立っていた桜木幹部は 焦ったように口に人差し指を置いて、天峰さんを止めた。多分、橋上さんにバレたら、えらいことになるからだろう。話を聞くと、大阪城の麓にある桜は毎年のように見ているらしく、俺らの監視がてら、見に来ていたらしい。まぁ、多分桜が大メインだろうけど。
「てことで、俺は先に行くから。橋上には内緒にしろよ。」
「え?あっ、橋上さっ....んぐっ!」
「だめ!桜木さんが嫌がってるでしょ?」
「ふっ、天峰に守られてしまったな。」
「もう!いい所だったのに!」
天峰さんも、桜木幹部が大好きだ。きっとお世話係だったことと、桜木さんがお兄さん的存在だからだと思う。俺も、好きだ。桜木幹部。
俺たちは、大阪城公園の中を一通り散策し、大阪城の中を見て回った。桜が綺麗で、大阪城もすごく大きかった。俺が撮った今日最高の1枚。大阪城と桜 。記念に持って帰ろう。
俺には、大事な妹がいます。よし、妹にでも送ろう。元気でやってると証拠として。
俺たちは、大阪を満喫して、戻った。