半年経ったら、初任務 。
「 天峰さん。お皿何枚割れば気が済むんですか?」
「ごっ、ごめんなさいぃぃっ....」
こんばんは。一ノ瀬 准矢です。今、先輩の天峰 かおり に説教中です。この人、おっちょこちょいが過ぎる。お皿は割るし、ゴミ箱ひっくり返したり、雑巾がけの時に使う水を零したり.....!!世話が焼ける。先輩に教えられるはずの俺が、どうして先輩のお世話をしなければいけないんだ。
「天峰さん。僕は、ここに来てから半年ほど経ちましたが.... 」
「うん。」
「かっこいい先輩って奴。1つも見てませんよ!!!!」
「ほへ?」
「【ほへ?】じゃない!!」
なんでこの人は、お世話係なんかに選ばれたんだ...? 天峰さんは、比較的に背が低く ベリーベリーショート。性格は とにかく天然。 喋り口調は、子供っぽい。 俺の想像していたのは、上司だなっ!て感じの人。全然違うっ!!!!
「まぁまぁ。その辺にしておけ。一ノ瀬。」
「桜木さん...」
この人は、桜木 悠祐 。この地ステ in 日本 の 幹部だ。この人は、黒髪で片目を隠している。ちょっとチャラい系の見た目だが、中身はすごく真面目でかっこいい人。そして、天峰さんのお世話係だったらしい。
「元はと言えば、桜木さんが天峰さんを俺に押し付けたんでしょ?」
「違うぞ。俺は、お前に刺激を知って欲しかったんだ!」
「絶対違うよ...,」
俺が呆れていた時。
ー 緊急出動 。 緊急出動。 ー
スピーカーから、女の人の声が聞こえた。
「おっと。なんだ?」
「びっくりした。なんなんですか?もしかして、地球がっ!!」
「あぁ。お前が来てからこの警報が鳴るのは初めてだったな。天峰。」
「はい。」
俺は、警報にも驚いたが、何より天峰さんが、真剣な眼差しを幹部に向けている方が、驚いた。
もしかして、仕事になるとシャキッとするタイプなのか... ?
____ ジジッ ..... えーっと。聞こえますか?
「あぁ。聞こえるぞ。松山。」
スピーカーからの 知らない女の人の声に戸惑っていた俺は、天峰さんに「助けて。」と目線を送った。すると、俺に向かって「地球監視部の、松山 穂希さん。」とだけ言った。
何となく俺は理解出来た。つまり、日本のどこかで、何ががあったということ。大体は警察が、処理するが... 。俺らに回ってくるということは、相当の事だろう。
___ 大阪府の難波 当たりで、暴れる暴力団が現れました。能力者は3人。一般人5人。警察が1度止めましたが、手に負えない状況。3人の能力は、「3つの目。」「バネ」「プライバシー」
「ほぉ。つまり、1人は、周りの監視。もう1人が跳ねて攻撃。そして、最後の一人がプライバシーを覗けるってところか??」
___ その通りです。 至急 大阪難波へ、向かってください。
「了解。」
俺は、半年経った頃にようやく、初任務らしい。地球は、前代の方々が守ってきたおかげで、だいぶ平和になってきたのだが...。大きい犯罪や、暴力団の行動がたまに起こるようだ。
「さぁーって。一ノ瀬。初任務だぞ」
「はい。頑張ります。」
「天峰、頼むぞ。あと、若白と 橋上にも行ってもらうからな。」
「了解。この任務。しっかり果たしてきます。」
俺は、正直ワクワクしていた。初任務ということもあるが、それ以上に...
ここの皆さんがどれくらいの実力でどんな能力があるのか。
早く知りたくて仕方がなかった。
____ さぁ!急いで転送装置に乗ってください!3分後には、転送しますよ!!
「 やって見せる。 俺の初任務。 」