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季節シリーズ

輝く海、咲き乱れた打ち上げ花火 -夏-

作者: 付喪の人
掲載日:2017/11/29

6月が過ぎ、7月が来た。

日差しが最も強くなり、うざったい季節。夏。

夏の日差しは嫌いだが、夏のイベントは嫌いじゃない。

特に夏の夜空は大好きだ。


そんなことを考えているが今は期末テストの最中である。

何故か異様に早い。おかげで勉強する暇がなかった。

でも心配はいらない、一夜漬けをしたからな。

紅音は隣で黙々と問題を解いている。

少し前に聞いたが、勉強は得意なほうらしい。

羨ましい限りだ。

おっと、俺も問題を解いていかないと・・・。


そうして、期末テストは終わりを告げた。


後日帰ってきたテストの結果は散々であった。

赤点は回避していたがギリギリだ。

笑うこともできないレベル。

「紅音ー。テストどうだったー?」

「満点だよ?」

「ふぁっ」

なん、だって?

ま、満点だと・・・?

俺じゃ、絶対に取れない点数を取りやがったぁ。くそぉ。

「秋人、残念だったね。これからは私が教えてあげようか?」

「あ、紅音・・・」

女神が、女神がいる・・・。

「お願いしまーす!」

やったぜ。

心中、そんなことを考えてその時間は終わった。


その日から、紅音の家にお邪魔して勉強会をしていた。

なんというか幸せだった。

いつも以上に近くに紅音がいるし、勉強も教えてもらってる。

なんと幸せな時間だろうか・・・。

「ちょい、聞いてる?」

「あ、はい」

ずっとこのままでいたい。


「ねぇ秋人。もうすぐ夏休みだし遊ぶ予定とか立てておこうよ」

ある日、紅音がそんなことを言い出した。

「いいよ。まずどこに行こうか」

「そうだねー、海は絶対に行こう。二人でっ!」

俺は赤面した。

海、だと。もちろん賛成なのだが、いろいろと・・・。いや、そんなことを考えていたらダメだ。

「う、うん。海には行こう」

「後はー・・・。夏祭りとか?」

夏祭り。

俺が一番好きな夏イベントの一つだ。

リア充云々は置いておいて、祭り自体が好きな俺にしては一番テンションが上がる。

最も好きなものと言えば、最後の方に行われる「打ち上げ花火」。

あれほどまでに綺麗なものはないと思う。

「絶対行こう!夏祭り」

「う、うん」

紅音が少し驚きながら了承した。


そして、夏休み初日。

俺たちはデートをしていた。

お互いに部活をしていないので時間はたっぷりある。

俺たちの住む街には名所がたくさんある。

ゲーセンも多いし、アニメグッズ売り場もある。

普段から飽きることはない。

朝から待ち合わせをして、ずっといろんなところを回った。

気づいたら夕方。

「楽しかったぁ」

「そうだね」

お互いに言う。

「明日はウチに来なよ。秋人」

「勉強っすか」

「しっかりやりますよ」

紅音が威圧してくる。

夏休みぐらいゆっくりしていたいのに・・・。

いや、勉強はゆっくりするための課題だと思えばいい。

明日の約束をして、帰路を辿った。


帰ったらすぐに自室のベッドに倒れこむ。

(楽しいけどやっぱり反動がでかいなぁ。)

疲れがどっと来た。

この疲れにはめっぽう弱い。

食欲も湧かなくなるくらいに。

とりあえず、今日はそのまま寝入った。

この時、蝉の声がよく聞こえていた。


次の日俺は、昼頃から紅音の家にいた。

昨日約束した勉強である。

「国語は得意なんだけどなぁ」

紅音がそんなことを言いながら少し悩んでいる。

そう、俺は国語だけ得意なのだ。

その他は知らん。

国語以外いらないんじゃなかろうか。

逆に言ってしまえば、国語ができないとか言ってる奴らの気がしれん。

別にバカにする意味ではないが、俺たちは日本人なのに何故、国語ができない?

国語なんて簡単だと思うのだが、文法は少し難しいがな。

基本的なものは簡単だ。例えば、漢字とか文節、単語、読みとり。

漢字なんて書くだけでいいし、文節単語なんて大体は感覚だ。

読み取りは小説とか読んでたら何とかなる。

まぁいい。

そんなこんなで勉強を終わらせた。


「それじゃぁ、またね」

「うん、また」

俺は帰路を辿った。


流石に、勉強もあるし、里帰りや個人個人のイベントもあるという事で、

毎日会うのはやめておくことにした。

恋人だし、毎日会いたいとは思うが、無理はさせたくない。

だから、今度会う時は夏休みの真ん中。海に行くことを誘った。

楽しみだ。純粋に楽しみだ。

べ、別に、紅音の水着が見たいとか、いやらしい事は考えてない。

まぁ、本当は嘘かもね。


海デート当日。

昼頃だ。

紅音の水着姿は結構よかった。

俺は溺れかけたがな。

俺は、泳げないのだ。

まぁ、泳ぎたくないだけなのだが。

紅音は中学の頃、水泳を習っていたらしく、泳ぎはうまかった。

そして、美しかった。


「楽しかったぁ」

「そうだね」

多分俺はこの日の事を忘れないと思う。



数日後。

「秋人!夏祭り行こう!!」

「う、うん」

やったぜ。

俺から誘おうとしていたのに、まさか紅音からくるとは。

そして、約束をした。



夏祭り当日。

色々なところを回った。

林檎飴とか、射的とか、金魚すくい。

射的だけはうまくいった。

俺は、射的だけは得意なのだ。


そして、時間は過ぎ。

「もうすぐで花火始まるね」

「そうだね」

お互いに心臓がバクバクだと思った。

この時、俺は赤面になっていたと思う。


ピュー

花火が上がる時のあの音が聞こえた。

「紅音」

「え?」

ドーン!

俺は、紅音を呼び、打ち上がった瞬間、キスをした。

少し長めに。


キスを終えると、紅音は赤面だった。

「秋人・・・」

次の花火が打ち上がる瞬間、紅音は俺の耳元で、

「大好きだよ!!」

そう言った。

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