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詩集 残雪の声

つばめ

作者: 紀 希枝

私の世界はとても狭く

私はあまりにも無知すぎる

だからつばめよ どうか教えてほしい

この海の向こうには どんな景色があるのだ


春 はるか遠い南の島を出て

二つの青の隙間をくぐり抜け

お前はこの街へやってきた


つばめよ

私は 緩やかに湾曲する水平線を見たことがなく

その水平線に囲まれる息を呑むような青空も見たことがない

この街では

船や島が水平線を遮るし

ビル群が空の端を隠している

そして

私の世界はとても狭く

見たことのないものが多すぎる

つばめよ

思えば お前が海の向こうから飛んでくる姿すら私は見たことがない


つばめよ

そんなに知りたいならついてこればいい

お前はそう言うかもしれない

だが お前の旅路に私はついていけない

私には 空を飛ぶための翼がない

例え翼があっても

私には 海を渡るだけの体力がない

お前の知る世界へ 飛び立つことはできない


つばめよ

教えてくれないか 海の向こうの世界を

教えてくれないか 海から見たこの街を

私の知らない その景色を

拙作をお読みくださり、ありがとうございます。


批評批判大歓迎です。もっと私自身の思い描く世界を表現したいので、感想酷評、友人への紹介も期待しています。


長編の作品を幾つか載せる予定ですが、いずれもまだ修正中ですので先は長そうです。

少なくとも月に一度は、短編や童話や詩を載せるつもりなので、気が向いたらお読みください。


繰り返しますが、本当にありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 平易かつ柔らかな言葉で、読みやすいしイメージしやすかったです。現代詩は苦手ですが、こういうのは大好きです。 ただ、文明に関する言葉を入れているから、空飛ぶ飛行機に関する比喩も欲しかったかなぁ…
[良い点] すごく雰囲気伝わってくる。 [気になる点] 少し長すぎるかも。 2編とか3編の詩に分けた方がいいかもしれない。 素人の意見だけど。 [一言] 頑張ってください。詩は、プロでもなかなか評価さ…
2017/05/15 14:45 退会済み
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