私にとっての時間
衝動で書いてるだけなので気にしないでください。根も葉もない話です。
添削も多分しませんw
私にとっての時間はどこにあるのだろうか。とたまに思うことがある。
この次元宇宙の中は時空航行船が作り出す時が流れているが、それは本当に私が刻んでいる時なのだろうか、と。
時空航行船について知らない人によく聞かれることがある。過去や未来の出来事を容易に知ることができる時空航行船は、タイムマシンなのか、と。答えはYesであり、Noでもある。それはこの時空航行船が宇宙を作り出すということを知らない人がよくするものだ。
我々が現在認知している次元軸は、ルートカイザーを中心に11の軸によって構成されている。これらには空間指標となる3次元は含まれていないが、代わりに時間軸が含まれている。つまり時空航行船は、好きな時間軸へと出現することが可能なのだ。
だが、これは我々にとって過去に移動したという意味にはならない。例えば11の軸のうち10を固定したまま、時間軸だけ1万年過去にさかのぼっても、GAからは今まで通りの時報を聞くことができる。不思議なことだ。
例えば過去に戻って自分の親を殺したとしよう。その後元の時間に戻っても、親は死んでないし、自分のいた今まで通りの生活が待っている。もう一度同じ軸をたどって戻っても、自分が親を殺した痕跡はどこにもない。時空航行船が過去に現れたという事実さえなくなっている。
じゃあ自分の行いはなかったことになったのだろうか?いいや。同じ軸をたどって戻るのではなく、時空航行船の移動履歴から、同一次元へと移動してみれば、親がいない宇宙はたしかに存在するのだ。つまり、時空航行船が次元宇宙に洗われる度に、次元は"時空航行船が現れない宇宙"と"時空航行船が現れ、自分が存在しない宇宙"へと分岐したのだ。分岐した宇宙は、GAが示す座興軸が大幅にずれる。だから同一軸を辿ってもたどり着けないわけだ。
これをパラレルワールドだとよく呼ぶ人がいるが、厳密には違う。宇宙はいついかなる時も可能性による分岐が発生しているが、それら宇宙一つ一つが存在しているわけではない。すべて波動の束。つまり観測するまではただの波にすぎないので、時空航行船の履歴なしには、分岐後の宇宙にたどり着くのは至難の技といえよう。時空航行船同士が同一宇宙で相まみえるためにはGAによる座標共有なしには難しいというわけだ。
宇宙の波動状態、というのがわかりづらい人も多いと思う。時間軸に絞って説明すると、1秒前の自分も、一秒後の自分も、全て一つの波に過ぎない、ということだ。時空航行船からしてみれば、1秒後の宇宙も、0.5秒後の宇宙も、0.0000001秒後の宇宙も全て別に存在する。それが隔たりなく連続してまっすぐ存在しているのが、時空航行船の言う時間軸なのである。
これらの時間軸方向の宇宙は全て同じ方向に、同じ速度で進行している。だから親を殺した宇宙は、そこから普通の速度で時が進む。だから10年遡っていたとしたら、この宇宙の10年後は、ちゃんと10年待たないと訪れないわけだ。もちろん、親を殺した宇宙の次元軸10個を固定し、時間軸を遡ればその宇宙の未来の姿をした宇宙に到達することは可能だ。だがそれは、始めに自分が親を殺した宇宙とは違う、あくまでも時間が進行しただけの宇宙に過ぎないわけだ。
時空航行船によって分岐されられた宇宙。と解釈することもできるが、これは"時空航行船が無から突然現れる"という宇宙の持つ可能性分岐が発生したに過ぎない。
可能性分岐とは一体何だろうか?
これはわかりやすくするための例だが、貴方だコインを投げて、裏になる宇宙と表になる宇宙、2つに分岐する。この幾億もあるコイン、この巨大な宇宙で、たった数十グラムの物質が変化しただけで宇宙は分岐するのだ。古典的な数量的考え方でこの分岐を解釈していたらとんでもないことになるのは容易に想像が付くだろう。
ここからはもっと詳しい量子的な話なのでわからない人は理解しなくてもいいが、実はコイン程度のマクロな出来事で宇宙の分岐は発生しない。ほんの0.01秒前まで全く同じ運動をし、全く同じように世界が周り、全く同じように日が登っていた世界なのに、どうして突然コインが裏から表になるだろうか?だれだって思うだろう。46億年もずっと同じ運動をしていたんだから、0.01秒後のコインの結果だって同じになるだろう、と。つまり宇宙の分岐はそれほど大胆に起こることはそうそうないわけだ。話が逸れるが、無からこれほどに大質量な時空航行船が突如現れる宇宙は、相当ラッキーな低確率を引き当てた宇宙と言っていい。
では宇宙の分岐はどこで行われているのだろうか。その答えは簡単である。宇宙分岐の話では耳にたこができるほどに定番なシュレディンガーの猫を例にしてみよう。箱に入れたラジウムが1時間以内にアルファ崩壊してアルファ粒子が放出される確率が50%だとすれば、猫が死んだ宇宙と死んでない宇宙は、現代次元学において分岐したと言える、のである。
つまり宇宙の分岐は、量子の気まぐれによって起こるのだ。シュレディンガーの猫はマクロに捉えることができるいい例だが、普段は量子の微細なゆらぎが、徐々にマクロな宇宙に分岐をもたらしてゆく。放射線を用いたハードウェア乱数生成器で博打をしたら、富豪な自分と借金生活の自分に容易に分岐するだろう。
時間。私はいつもゲートアナライザーから発信される時報を聞いている。この世界では、唯一私の時間を刻み続けてくれているような気がする。
お疲れ様でした。