第十一章72 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第8試合】32/理想像対決2
では、【師弟チーム】から覗いて見よう。
【翠詠】は、
「さて、【女神様】を表現すると言う事じゃが、どうしたもんかのぅ。
儂等の【作品】を使ってそれを表現すると言うルールじゃが、果たして、儂等の作品だけであの偉大過ぎるお方を表現出来るのじゃろうか?」
と言った。
【佳乃】は、
「解って居るわ。
だけど、私達の作品は【一人芝居】よ。
私達が、どう表現すれば、【シェリア様】を表現出来るか?
それが重要なのよ。
何としてもあの方の偉大さを表現して、【呪いチーム】の連中に、【シェリア様】の方が凄いと言う事を認めさせる。
この勝負での私達の敗北は【シェリア様】が負けた事と同じ意味。
だから、何を犠牲にしてでも絶対に勝たなくてはならないわ。
負ける訳にはいかない。
何が何でも勝つわ。
負けは絶対に許されないのよ」
と言った。
【八百屋】の【栄之助】は、
「しかし、俺たちは全員、【シェリア】って人に会ったことないからな。
アドバイスしようにも全く解らない。
会ったのは、【翠詠】の爺さんと【佳乃ちゃん】だけだからな。
その特徴とか教えて欲しいんだけど。
じゃないと何とも出来ないな。
役に立たなくて済まないけど」
と言って、
【魚屋】の【知代】は、
「綺麗な娘なのよね?
どれくらい美人なの、その子って?」
と聞いてきた。
【佳乃】は、
「私が会った外国人・・・ううん、人間全員の中で一番綺麗だったわ」
と言うと、【本屋】の【雪路】が、
「いや、確か、世界一の美人ってのは、相手チームの理想にしている【フェアリア】って子じゃないのか?
俺はそう聞いていたけど?」
【翠詠】は、
「【フェアリア】って娘がどんなに美人さんでも【シェリア様】には勝てんと思うがのぅ。
それぐらいの美人さんじゃ。
腰が抜けるかと思ったくらいのな」
と言うと、
「おぉ・・・」
という反応になった。




