第十一章64 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第8試合】24/【キマイラ対決】
【師弟チーム】対【呪いチーム】の戦いは続いている。
今度の勝負は、【キマイラ対決】対決である。
【キマイラ】とは、テューポーンとエキドナの娘とされ、ライオンの頭と山羊の胴体、蛇の尻尾を持ち、口からは火炎を吐くとされる。
また、山羊の頭を持つ女性の姿で表されることや他の姿で描かれる事もある。
この怪物は生物学におけるキメラの語源となっている。
異質なものの合成という意味からキメラ細胞やキメラ生物などの用語がつくられてもいる。
そこから転じた勝負であり、双方のチームは、自分の作品の複数のキャラクターを【合成】する。
それで生まれた【キマイラ】同士を戦わせ、複数の要素を取り除き、相手の【キマイラ】を素の状態に戻した方が勝ちという事である。
つまり、例えば、
【ライオン】、
【ヘビ】、
【鶏】、
【狐】、
【狸】、
【河馬】、
【シャチ】、
【鯨】、
【馬】、
【キリン】、
を合成した【キマイラ】と、
【猿】、
【ゴリラ】、
【オランウータン】、
【象】、
【カマキリ】、
【カブトムシ】、
【クワガタ】、
【鹿】、
【熊】、
【駱駝】、
を合成した【キマイラ】が戦ったと仮定して、
片方の【キマイラ】は、
【ライオン】を引きはがし、
残りは、
【ヘビ】、
【鶏】、
【狐】、
【狸】、
【河馬】、
【シャチ】、
【鯨】、
【馬】、
【キリン】、
の9つの要素がある場合はまだ勝った事にならず、
【猿】、
【ゴリラ】、
【オランウータン】、
【象】、
【カマキリ】、
【カブトムシ】、
【クワガタ】、
【鹿】、
【熊】、
【駱駝】、
の方は10の要素全てバラバラにしたとしたら、【ライオン】の方の【キマイラ】は負けた事にはならず、【猿】の方の【キマイラ】が敗北ということになる。
これはわかりやすい様に動物で表現したが、それを【キャラクター】の合成生物としてやるという事である。