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第十一章50 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第8試合】10/憧れ【佳乃】&【翠詠】×【シェリア】1

 【選ばれし者】の多くが、自分達が【覇王】となるために戦っている。

 だが、中には実力不足を感じ、元々【覇王】になるつもりも無い者も居る。

 【師弟チーム】は、それに該当するチームと言って良かった。

 彼等は【優勝する】つもりがない。

 では、何故、勝つつもりの無い【覇王杯/オーバーロード・カップ】に挑戦しているのか?

 それは、【憧れ】があるからだ。

 【師弟チーム】のチームリーダーの【佳乃】と【翠詠】は憧れているある人物に会えると思ったから参加しているのだ。

 つまり、誰かに会いたいという気持ちという言ってみれば不純な動機で彼等は参加している。

 では誰に会いたいのか?

 それは、逆転参戦方式に参加している【シェリア・プルスフィリアチーム】のチームリーダーである【24作のバーチャルキャラクター(Vチューバーとしてのアバター)】と【13作の絡繰りジオラマ】を作り【子供】を化身として顕現させる【6体目の御神体】と【本】を化身として顕現させる【5体目の怨魔体】と契約した【金髪の少女/クリエ・イター(ハンドルネーム)】、本名【シェリア(SHELIA)プルスフィリア(PLUSPHILIA)】(【白金髪(プラチナブロンド)ティシェルリア姫/ティシェル姫】の半身)である。

 【佳乃】と【翠詠】は、【覇王杯/オーバーロード・カップ】が始まる前の昨年に日本に来日した【シェリア】と会っていた。

 当時、【シェリア】は【芳一】に会うために来日していたが、彼女は多くの存在に命を狙われる立場であったためにすぐに【芳一】に会いに行けなかった。

 【日本文化】もよくわからずに【芳一】に会うのを躊躇していた。

 郷に入っては郷に従えと言う言葉で【日本文化】を学んでから【芳一】に会いに行こうと思っていたが、何をどうすれば良いのか解らなかった。

 そこで、【クリエ・イター】の【ファン】の中の【芳一】を除く日本人の中から誰か日本を案内してくれそうな人物を捜すことにした。

 その時、ファンの一人である【ハンドルネーム/おじいちゃん】が【一人芝居】をネットに上げていたのを見て、

 【初めまして、【クリエ・イター】と申します。

 【一人芝居】を拝聴しました。

 おもしろいと思います。

 今度、日本に行くので会ってお話したいと思っていますが、会っていただけますでしょうか?】

 と言う感じに日本語に翻訳してDMを送っていた。

 【おじいちゃん】は孫娘である【佳乃】が【翠詠】の【一人芝居】を撮影して載せていたものであり、【クリエ・イター】本人も会えると知って、

「うそ・・・マジ?

 会えるの?っきゃぁぁぁ嬉しいぃぃぃ」

 と興奮した。

 だが、困ったことが1つ。

 【翠詠】はこの事を知らなかったのだ。

 【翠詠】と言えば、若い女子を見れば、所かまわずセクハラ行為を行うエロジジイである。

 こんな奴を連れて行ったら、二度と会って貰えなくなるかも知れない。

 【佳乃】は、悩んだ。

 だが、【クリエ・イター】は、【翠詠】の【一人芝居】を見て会いたいと言ってきたのだ。

 だから、【翠詠】を連れて行かない訳にはいかない。

 でも嫌われたくない。

 【佳乃】は悩みに悩んだ末、祖父を連れて行く事にした。

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