第十一章48 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第8試合】8/呪いチームの作戦タイム1
続いて、【呪いチーム】を覗いて見よう。
こちらは、【13作の呪具】を作っている。
これもバリエーションがたくさんあると言う事では【師弟チーム】の【一人芝居】に負けていない。
大きく分けると【13種類】に分類されるから【13作】としているだけで実際は、無数の【呪具】とそれにまつわる【呪い】で構成されている。
それは、
(01)【呪符】、
(02)【書物】、
(03)【骨】、
(04)【壺】、
(05)【服】、
(06)【刀物】、
(07)【銃火器】、
(08)【鏡】、
(09)【宝石】、
(10)【骨董品】、
(11)【おもちゃ】、
(12)【ぬいぐるみ】、
(13)【人形】、
となっている。
【呪いのアイテム】としては、他にもいくつもあるが、【強力】な物としては、この13種類に集約して所持している。
例えば、【呪符】だが、本来は魔除け、呪い除けに使われる札と言う事になるが、【呪い】をたくさん吸収し、【呪物】となったものを収集している。
他の【選ばれし者】とこの【呪いチーム】の明確な違いは前者は【作り出した物】が一定数完成させたと言う事。
後者である【呪いチーム】は、【勝手に集まった】である。
そう。
彼女達は、【作っていない】のだ。
その才能によって、一定数の【物】が集まった、【集める能力】を評価されたのである。
ただの【収集家】であれば、彼女達は選ばれる事は無かった。
だが、彼女達は素のままで【亡霊】や【呪い】を集める力があった。
【物語性】は、そこで勝手に作られる。
特に【呪い】などは、【人の妬み嫉みなどから来る想像で生まれた物】も数多く存在する。
それまでは何とも無かった何でも無い物が、たった1人の影響力のある者が、
「これは絶対に呪われたアイテムだよ。
だって、これ、誰も見ていない所で動いたんだよ。
俺、それ見ちゃってさぁ」
と言う一言で、
「彼が言うならホントかも」
「ちょっと言ってみてみようぜ」
「俺も動くの見たよ」
などと広まっていく。
中には噂を悪戯に広めるデマもある。
だが、人の思いこみというのは力になる。
それが、人を殺す事だってあるのだ。
やがてそれは大きな力となる。
それら、【負のエネルギー】を集めたのが、【呪いチーム】なのである。