第十一章45 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第8試合】5/バトル方式2
【呪いチーム】が提案した初戦のバトル方式は、【六道脱出勝負】と言うものだった。
【ネリー】は、
「それぞれのチームは【サイコロ】を模した、6つの【架空世界】を転写させた【面】それぞれに、自分達の持っている【作品】の世界観のイメージを送り込むの。
ただし、1面に対して送り込める作品は【1つずつ】だけ。
複数は駄目よ。
そして、チームメンバーの誰か1人を【キャラクター】と同期させて【1の面の架空世界】に送り込む。
【1の面】には【2の面】への入り口を用意し、
【2の面】には【3の面】への入り口を用意し、
【3の面】には【4の面】への入り口を用意し、
【4の面】には【5の面】への入り口を用意し、
【5の面】には【6の面】への入り口を用意し、
【6の面】にはこの世界へ戻ってくるための出口を用意し、
先に、この世界に戻ってきた方が、まず1勝を得る。
と言うのはどうかしら?
6つの面には、【作品】の【世界観】を反映させ、試練を作るの。
別に、その【世界】の【ラスボス】を倒す事が目的とはしない。
あくまでも優先事項は、次の面への入り口を探し、最後にこの世界へと戻ってくる事。
その条件であれば、6つの面全て異なる【世界観】にしようが、
6つの面全て同じ【世界観】にしようが、それぞれのチームの勝手。
最大6つまででいくつの【作品】を【架空世界】に投影させるかはそれぞれのチームの自由。
後は、なるべく【プレイヤー】がクリア出来ない様に、【架空世界】を難しく作るかも問われる勝負となる。
当然だけど、次の面への入り口を用意しないと言うのは無しよ。
勝負は正々堂々と行きましょう」
と言い、【ローレッタ】は、
「もちろん、こちらの提案を受けてもらう訳だから、6つの面を造り込むための時間設定はあなた方が決めて良いわよ。
それくらいはあなた方に合わせるわ。
どれくらいで作れそうか、言ってみてくれる?」
と言った。
【佳乃】は、
「そうね、1つ1週間と計算して、6週間42日もらっちゃって良いかしら?
こっちもそれなりのレベルのものをつくりたいんで」
と言った。
【翠詠】は、
「儂は今すぐでも組んずほぐれつを・・・」
と言っていたが、無視された。
こうして、双方のチームの相談タイムが始まったのだった。