第十一章38 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第7試合】35/結局、仕切り直し1
【宇宙人魚チーム】対【栄光主】、【アンデッドチーム】対【栄光主】の戦いはそれぞれ白熱していると言って良いだろう。
勝負の方法はいずれも【宇宙人魚チーム】と【アンデッドチーム】のメンバーがチームリーダーの作った作品の【世界観】を展開させて、その【世界観】の指定した【ボスキャラ】を倒すか倒さないかで勝敗を決めている。
その点で言えば、他の試合と比べて非常にシンプルな対決方法と言えるだろう。
だが、その戦いも終わりを迎えた。
結果としては、【新八】率いる41名の【栄光主】達は、【宇宙人魚チーム】にも【アンデッドチーム】にも勝つことが出来なかった。
誰1人破る事無く、劣勢となり、後退をせざるを得なくなった。
結果として、【新八】は、
「てめぇら、ふざけんなよ。
何で、抵抗すんだよ。
素直にやられろよ。
お前等みたいな雑魚が、見苦しく抵抗したっておもしろくも何ともねぇんだよ。
つまんねぇ真似しやがって・・・
こっちもスキルアップ出来ねぇし・・・
良いこと何にもねぇじゃねぇか。
あぁ~・・・むかつく。
ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツク、ムカツクんだよクソがっ。
あぁ~イライラする。
何なんだよお前等。
死ねよ、死んじまぇよお前等・・・
クソ雑魚のくせに。
あぁぁぁぁぁぁぁ・・・ムカツク。
・・・ちっ・・・帰るぞ、お前等・・・
撤退だ。
覚えてろよ、てめぇら、今度はこんな風にはいかねぇからな。
必ずぶっ殺してやる」
と言う悪役・・・と言うよりチンピラが吐く様な台詞を残し、40名を連れて去っていった。
何となくだが、これ以上やれば、自分達がやられると察した様だ。
引き際だけは見事と言えるのかも知れない。
やはり、彼等は所詮【偽者】のレギュラーにもなれない様な半端者の集まりである。
それが束になったからと言って、少なくとも【覇王】を目指しているチームに勝てると言う方がおかしな問題なのであった。
結局、【宇宙人魚チーム】と【アンデッドチーム】にとっては余計な時間をかけただけの無駄な時間となったのだった。