表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/77

第十一章35 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第7試合】32/【アンデッドチーム】VS【栄光主】5

 【ブレイブジョブ/王者/男】/【栄光終主第千席】/【ポンペオ(POMPEO)パヴォーネ(PAVONE)】の暴君ぶりは目を覆いたくなる程凄惨なものだった。

 敵として認定した者は誰であろうと叩きつぶす。

 それが一般人であろうが、

 小動物であろうが、

 子供であろうが、

 虫であろうが、

 家畜であろうが、

 一切関係ない。

 彼が敵と認識すれば、その役割、立場に関係なく叩きつぶす。

 王の前の覇道を邪魔する者は、誰であれ叩きつぶす。

 こんな事を現実の世界でやれば、連続殺人鬼として逮捕どころか射殺されてもおかしくない。

 そんな事をやってのけた。

 【ポンペオ】はどうやら刃向かう者を叩きつぶそうとする【サイコパス】である様だ。

 この気質に困り果てた彼の【親族】は、彼を【栄光主】として登録させた。

 例えば、現実の世界では殺人は罪だとしても戦争などにおいては英雄視される場合もある。

 人を害して罪に問われない。

 その点で言えば、【栄光主】とは彼の気質にあった天職と言えるのかも知れない。

 彼の悪事を肯定し、それを善行にロンダリング(洗濯)する。 

 それが、【栄光主】と言う立場の悪用である。

 【ポンペオ】は、

「おい、お前・・・」

 と声をかけ、それを聞いた村人が、

「はい、何でございましょうか?

 僕の名前は・・・」

 と丁寧な言葉で返そうとするが名前を聞く前に、

「目が気に入らん。

 くたばれ・・・」

 と言って首を跳ねた。

 それを見た村娘・・・恐らく首を跳ねられた男性の恋人が、

「い、いやぁぁぁぁぁ・・・」

 と叫ぶ。

 それを聞いた【ポンペオ】が、

「うるさい・・・

 とりあえず、死んどけ・・・」

 と言ってその村娘の首も跳ねる。

 もう、無茶苦茶である。

 やっている事は悪党そのものなのだが、彼の立場は、【正義の味方】である。

 この様な暴虐が許されて良いのか?

 願わくば、彼が負けることを祈りたい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ