第十一章26 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第7試合】23/【宇宙人魚チーム】VS【栄光主】3
【宇宙人魚チーム】の【四大精霊】/【水のウンディーネ、風のシルフ、火のサラマンダー、土のノーム】を使役する力を持ったシャーマンオーク(豚の様な鼻を持つ好戦的な亜人のシャーマン)3兄弟の長男【アインス/1】対、【栄光主】の【ブレイブジョブ/遊び人/女】/【栄光超主第千席】/【イレネ・ヌンメラ】の戦いが始まろうとしている。
この勝負の勝敗は、【宇宙人魚チーム】側である【アインス】が展開させた【世界観】を【栄光主】側である【イレネ】が冒険して、【ラスボス】に指定している【キャラクター】を倒せるかどうか?で決着とする。
【ラスボス】を【イレネ】が倒せれば、【イレネ】の勝ち、
【ラスボス】、もしくは【ラスボス】に至る前に【イレネ】が倒されれば【アインス】の勝ち、
と言う非情にシンプルな流れとなっている。
そして、戦いには前口上というものがあるらしい。
少なくとも、【栄光主】と言う者達は、名誉にこだわる者達である。
戦いにも作法という物を重要視するきらいがある。
【イレネ】は、
「私の名前は、【イレネ・ヌンメラ】。
栄光ある【栄光主】の1つ、【栄光超主】の【第千席】になる【ブレイブジョブ/女遊び人】の戦士である。
これは決闘である。
お前も名乗るが良い」
と言った。
仕方なく、【アインス】もそれに付き合って、
『俺は【アインス】。
【四大精霊】/【水のウンディーネ、風のシルフ、火のサラマンダー、土のノーム】を使役する力を持ったシャーマンオーク3兄弟の長男である。
使用するのは、【ラーエル殿】が思考した【トーラス】を元にした【世界観】である。
いざ尋常に勝負。
・・・これで良いのか?』
と言った。
【イレネ】はそれに満足したのか、
「上等である。
やれば出来るではないか。
これで心おきなく、貴様を叩きつぶしてやれる。
(【新八】)先輩、見ていて下さい。
初戦の勝利は、この【イレネ】が勝ち取って見せます。
そのあかつきには、・・・」
と言った。
どうやら、【新八】と裏取引の様なものがあるらしい。
推測するに活躍すれば、【新八】の取り巻き辺りからおこぼれなどを貰える約束などをしてこの戦いに参加している様だ。
【正義の味方】が聞いて呆れる様な連中である。
思うにそんな事をしているから、【本物】になれないのだが、【本人】達はそんな事は気にしない。
とにかく、【実】よりも【名】を取っている連中なのだ。
勝ったと言う結果が全てであり、その手段は問わないのである。




