第十一章20 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第7試合】17/偽者から見た本物3
【新八】の激怒に対し、【くくは】は、
「もう一度、言えば良いのですね?
では繰り返します。
貴方は鏡を見たことがあるのですか?
貴方の心が顔に出ていますよ・・・
やり直すなら今の内ですよ。
貴方はもう、【本物】にはなれません。
せめて、真似事だけでも【英雄】となりたいのなら、考えを正すことを進めますと申しました。
聞こえなかったのであれば、もう一度言いましょうか?
貴方は鏡を見たことがあるので・・・」
と言った所で、【新八】が刀で斬りかかって来た。
【新八】が、
「ちっ・・・上手く避けたか」
と言った。
「何をなさるのですか?
一般人に斬りかかるとは正気ですか?」
「もう、てめぇは一般人でも何でもねぇんだよ、クソビッチが。
英雄様を侮辱したんだ。
無礼討ちって言葉知ってっか?
てめぇは俺を怒らせた。
だから死刑になっても文句を言えねぇんだよ。
安心しろよ。
てめぇの無礼はてめぇの親族からたっぷり搾り取って回収してやっからよぉ~。
てめぇはせいぜいのたうち回って苦しんで死んで行けやぁ~
そらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそら・・・って何で当たらねぇんだ?クソがっ
死ねやこらぁ~っ」
「貴方に正義を語る資格はありません。
気が進みませんが、このまま貴方をそのままにしておけば、泣く者が多く出るでしょう。
貴方の行く道は2つに1つです。
【栄光主】と言う物を目指しなさい。
【栄光主】は本物の【正義】ではありませんが、貴方程度の者でも【善行】の真似事は出来るでしょう。
ただし、これを目指さないと言うのであれば、貴方から全ての【才】を剥奪いたします。
貴方に拒否権はありません。
貴方からの被害を受けたと言う声は私は多く聞いています。
もはや黙って見過ごせるものではありません。
改心しなければ残るのは絶望のみです」
「何、寝言ぶっこいてんだ、バカ女がぁぁっ
ぶっ殺してやっからそこに黙って突っ立ってろよ。
ひん剥いて、ボコボコにしてからやりまくってやっからよぉ。
せいぜい、豚みてぇにブヒブヒ泣いて俺を楽しませろやぁ~」
「ホントに品の無い人ですね。
聞くに堪えません」
と言うやりとりがあった。




