表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

トルソー

作者: 輝鷹 朱鷺

拙い文章ですが、よろしくお願いします。

朝の8時。僕は目を覚ました。

「おはよう」

ベッドで横になっている彼女に、僕は呟いた。

彼女は寝ているのか、返事はない。

今日は2人で一緒に出かけようかな。

そんな事を考えつつ、日課の散歩に出かけた。


ーーー


「ただいま」

玄関で僕は呟いた。当然、返事はない。

まだ寝ているであろう彼女の所に向かった。

案の定寝ている彼女をトントンと叩き

「もう起きて。今日は2人で出かけに行こう。」

と、声をかけた。

彼女の服を取り換え、車椅子に乗せた。

彼女をテーブルの前に運び、僕はキッチンに向かった。

適当な朝食を摂り、今日の予定を考えた。

「そうだ。今日は2人で買い物に行こう。」

僕は彼女にそう言い、家を出た。


ーーー


近くの洋服屋に到着した。

来る途中、すれ違った人々に奇怪な目で見られたが、いつもの事だ。

車椅子に乗った人が、そんなに奇怪なのだろうか。

それとも僕の身なりが酷かったのだろうか。

そんなことを考えつつ、彼女の服を選別した。

彼女に似合う服を見つけ、それを購入した。

彼女に似合う服を購入出来て、僕は満足だ。


ーーー


次は昼食に向かおう。

と、思ったが、朝食が少々遅かったせいか僕はお腹が減っていなかった。彼女もお腹が減っているようには見えなかった。

仕方が無いので、夜飯の買い物をするために、スーパーに向かった。


ーーー


スーパーでの買い物の最中に見知らぬ男から声をかけられた。

「その車椅子に乗っている気味の悪い物はなんだ。」

と。

失礼な人だなと思いつつも

「僕の愛人です。」

と、笑顔で答えた。

見知らぬ男は納得したのか、どこかに行ってしまった。

ほんの少しの怒気を心に含みつつ、夜飯の買い物を済ませ、家に帰った。


ーーー


家に帰った僕は、夜飯を摂り、風呂に入った。

風呂に入っている最中、ふとさっきの男の言葉を思い返していた。

"物"…。

考えても意味が分からなかったので、考えるのを諦めた。


ーーー


風呂を出て、彼女の服を取り替え、寝る準備をした。

彼女をベッドに寝かせ、僕も同じように寝転がった。

「おやすみ」と、呟き


そして


彼女の


            白く


            硬く


            そして


            冷たい


身体にキスをして、ゆっくりと瞼を下ろし


僕の1日は幕を下ろした。

拙い文章でしたが、ありがとうございました。


題名のトルソーとは、マネキンの上半身の呼称です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ