生徒会長vs副風紀委員長
「_________べ、別にあんたと戦いたいからって生徒会室で待ってた訳じゃないんだからね!」
生徒会室へと入ると、開口一番に指を刺され、そう言われる。
「釘宮........ここには面林少年も銀城くんもいないのだから、無理にツンデレキャラをしなくてもいいんだぞ?」
「う、うるさいわねぇ............それで、あんたが来たって事は私と戦うって事でしょ?」
星々は真っ直ぐと釘宮へと向かい歩き始める。
「_____________あぁ、そのつもりだ。釘宮、私は護身の為に合気道と薙刀を習っている。私はお前が嫌いではあるが素人を痛ぶる趣味はない。降参するなら今のうちだ。」
星々は釘宮に対し、警告する。
「お気遣いは結構よ、星々。私も昔、友人と少しだけ空手してたから。て言うか、今はテコンドーしてるっての!!」
そう言うと釘宮は机を蹴り上げ、上空へと浮かべる。
「ッ、」
「先手必勝!」
宙に浮いた机に意識をとられ、釘宮の接近を許してしまう。
「がハッ!!」
(テコンドー最強の技.......回し蹴りッ!!)
腹部へと突き刺さる鋭い一撃に目眩がする。
(浅い........いいや、蹴った感触が不自然だ。)
星々はバックステップを踏み、一度距離を取る。
「.............本当に役立つものなのだな。」
(ダメージは大分軽減されたけど........)
そしてシャツのボタンを外す星々。腹部からは週刊少年○ャンプの表紙が見え、ドサッと地面に落ちる。
「小細工するなんて、生意気ね。」
「奇襲して失敗するなんて、無様だな。」
釘宮は机の上へと跳躍し、身軽な動きで星々へと接近する。そして拳を強く握り締め、星々の顔面目掛け拳を振るった。
「________________がはっ!!?」
(____________なにが、起こった?)
だが、釘宮の拳は届かず、逆に右頬へと肘射ちを喰らい後部へと飛ばされる。
「言っただろう、釘宮。私は合気道を嗜んでいると。」
釘宮は鼻時を裾で拭き取り、立ち上がる。ツインテールはほどけ、長い髪が揺れる。
「もう手加減しない。星々、あんたを殺すわ。」