バトル漫画かな?
「____________やっほー!逃げずに来てくれたんだ♪」
校門前に仁王立ちする時崎。周りには他の風紀委員の姿が見当たらない。
「せっかく学園を貸し切り状態にしたんだもん。バトル・ロワイアルらしく校内全部使っちゃおうよ!」
くるくるとその場を回り、ウキウキした様子でこちらへと視線を向け直す時崎。この女は風紀委員達を学園全体に分散したのだ。ただの抗争ではなく、ゲームとしての側面でも楽しもうとしている。
「さ、始めようよ。敵の大将はここだぞぉ~。誰がこの時崎時子の相手をしてくるのかなぁ?」
だが、この女自身には忍耐力というものがない。この場にいることがいい証拠だ。
「戦闘狂め...........俺は一足先に行かせて貰うぞ、会長。奴が恐らくいるであろう場所は知っている。」
ジョンソンはそう言うと背中に背負っていたカバンから竹刀を取り出し、剣道部がある道場へと向かっていった。恐らく隻政宗の元へと向かったのだろう。
「紀陽くん、油断だけはするなよ。」
星々は視線を時崎へと戻そうと顔を動かす。
「あれは..........」
生徒会室の窓から此方を伺う人影が見えた。星々はギュッと拳を握り、自身の胸へと当てる。
「銀城くん、私も行くとするよ。生徒会に無断で足を踏み入れる不届き者がいるようだからね。」
どうやら彼女にとっての標的が生徒会室にいるようだ。生徒会室へと向かう為に時崎を通り過ぎて行く。
「うんうん、そうだよ。これこれ。高揚感。そして終わった後に噛み締める優越感。待ちきれないねぇ♪」
時崎はずっと此方を見て舌嘗めずりしている。
「時崎さん、残念だけど君の相手は僕じゃない。」
目を見開き、驚いた表情を見せる時崎。
「................まぁデザートは最後までとって置く派だから別にいいけどさ。時子を相手に出来る子ってそっちにいる?まさか、仔猫ちゃんなんて言わないよね笑」
後ろに控えていた毛利ジョンソンが前へと出る。
「______________俺だ。」
「あぁ________________いい前菜がいたねぇ♪」