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人の心が分かる能力って、便利だけど正直にいらないよね

恋愛ランキング5位になってた.....凄い⤴⤴


「最近、彼女は君の話ばかりを口にする。それも嬉しそうにね。まるで恋をする乙女のようなんだ。」


完全に忘れていた。自分の容姿を試す為の行動だったが、相手を間違えた。あの告白染みた行動は新人教師に堪えられる衝撃ではなかったのだろう。


(可愛い容姿でモテそうだけど、学生時代は勉強一筋って感じの先生だからな.........)


その反動で告白した自分への恋慕が募っていったのだろう。教師としての線引きもあっただろうが、恐らくもう一押しすればその防衛線は容易に崩す事が出来る。それ程までに彼女は純情なのだ。


「そうかそうか。君が何かをしたことは理解した。その目の内を見れば分かる。さぁ、その内容を包み隠さず話してくれ。」


力は弱いが、首を絞められる。恐らく、最低限話せるように力加減をしているのだろう。


「生徒に手を上げた上での恐喝。懲戒免職は逃れられませんね。」

「脈をはかっているだけだ。腹痛がするのだろう?」


この女教師、目が笑っていない。危険だ。心眼の腕を掴み、そのまま座っていたベッドへと押し倒す。


「____________女性教師である私へ手を上げたな。退学は間逃れないぞ?」

「気分が悪そうなのでベッドへと寝かせて上げたんです。目の下の隈、酷いですよ?」


心眼と数秒間、見つめ合う。すると心眼は頬を釣り上げて意地の悪い笑みを浮かべた。


「蓮華先生が騙される訳だ。気に入ったよ、銀城。」


ぐいっと襟元を掴まれ、引き寄せられる。あと数センチ近ければ互いの唇は触れていた事だろう。


「____________卒業をしたら、私の男になれ。」


あまりの唐突な発言に目を見開いてしまう。


「おいおい、演技を忘れるなよ銀城。」


クスクスと笑う心眼は掴んでいた襟を離し、寛ぎ始める。


「何がしたいんですか、心眼先生。」

「私の同僚に告白した者がどんな奴か見てみたかったのさ。容姿も悪くなく、成績も良い。そして生徒会に属する真面目な優等生。将来的にも有望だ。まさに絵に描いた様な正統派なイケメン。だが、全ては社会に適合するようにお前がそう演じているに過ぎない。子供(高校生)たちではお前の本性には決して辿り着く事はないだろう。」


ベッドから離れ、窓際まで距離を開ける。この女を怖いと感じた。


「そこまで僕を評価出来ているなら心眼先生は僕が口にする答えを知っている筈だ。」

「さて、それはどうだろうね。これから君の周りは忙しくなるだろう。協力者は必要となってくる筈だ。」


心眼が目を細める。


「.......心眼先生が協力者になってくれると?」

「君の答え次第だ。」


この女教師、強い。手玉に取られている感覚に陥る。しかも、こちらの心情を透かしてか、悪女の様に笑みを浮かべるのだ。こんな保険の先生がいてたまるものか。


「あぁ、もう一つ言うことを忘れていたが三年生が生徒会を卒業した後に顧問を受け持つのは蓮華先生なんだ。彼女は自ら志願して生徒会の顧問になると名乗り出たんだよ。健気だとは思わないかね?」


白々しい。今の状況だけで精一杯だと言うのに更に緊張状態が強まってしまう。


「蓮華先生は私の日常の一部でね。あまり悲しませる事はしたくない。とはいえ、彼女では君に釣り合えないのも悲しい事実だ。」


だから心眼心の男となれと。未来を見据えれば恐らく信じられない程に上手く行くのだろう。寧ろ失敗する未来が見えない。


(............どうする。)


正直に言うと揺らいでいる。生徒会に蓮華先生が入って来ると言うことはハーレムヒロインズ以外にもそういった動きを継続していかなかなければならないと言う事だ。精神面の疲弊が跳ね上がる。


「銀城、意地悪が過ぎたな。第二の選択を提示しよう。私が君を蓮華先生から奪うことは容易なことだ。だが、それではやはり彼女との間にしこりが出来てしまう。だからといって蓮華先生に君を譲っても、いいように言いくるめられて捨てられるのがおちだろう。ならば三人で教師ものの同人誌展開になってしまうのはどうだ?」


何を言っているんだ、こいつは.........

Sigurðrー狂愛物語―

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