ハーレムヒロインズって何故ギスギスしないんだろう?
ブクマ数300件突破......だと?
投稿してから一週間も経っていないのに大進撃です!
休憩時間は学校にもよるが、大体が十分から十五分だろう。そしてトイレに行って帰ってくるまで時間は五分程度であった。という事は、二限目が始まるまでにまだ五分以上の時間があると言うことを意味するのだ。
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地獄だ。まるで針が進んでないかのように感じてしまう。
「ゆうじ、大丈夫?」
真っ青になっていたからか、ハーレム主人公の面林が心配した様子で顔色を伺ってくる。
「あ、あぁ、うん......ちょっと、お腹の調子が朝から良くなくてね。」
「それは大変だ。私が保険室に連れていこう。」
星々姫々が目にも止まらぬ速さで肩を貸してくる。
「い、いや、大丈「私と君の仲だ。遠慮をする必要はないさ。」
このまま今日はフェードアウトする選択もある。一度、家に帰り、今後の作戦の見直しをするのも一手か。
「..........わ、分かった。それじゃあお世話になろうかな。」
「ふふふ、任せなさい。お姉さんが君の面倒を見て上げようじゃないか!」
お姉さんと言うが、誕生日上、自分の方が年上ではある。というか保健室まで送っていくだけだろ。
「星々さん、俺も手つ「構わない。私が銀城くんを責任持って保健室で看病するからね。」う、うん、それならいいんだけど。」
星々姫々の圧に当てられ、面林は引き下がる。
「___________星々さん、私がゆうじを保健室に連れていくよ。」
「いや、星々さんが「ん、なにか言った?」言ってません.....」
い、いやああああああ!それは駄目ぇ!なにあの目、なんで誰も気付いてないの?星々ぃいいい頑張って食い止めてくれぇ!
「生徒会副会長として、彼の身に何かあったらいけないだろう。私が面倒を見る。君の出る幕はないよ、釘宮。」
「私はゆうじの幼馴染兼保護者みたいなものだから。それにゆうじの緊急連絡先ってね、釘宮家なんだ。その意味、分かるよね。後は私に任せて自分の席に戻れって言ってんの、赤の他人さん?」
二人は至近距離に近づき睨み合う。
「「は?」」
なにこの展開。ヤンキー漫画かな。面林なんてあわあわして身動きも取れない状態だもん。
「あ、じゃあ仔猫が保健室に連れていきますね!仔猫保険委員ですし!銀城先輩、行きますよー」
「あ、ちょ、引っ張るな!」
この後輩、空気が読めない後輩で良かった。目の前の現象を素通りするこの豪胆さよ。
「今度は邪魔してくれるなよ、釘宮。」ボソッ
「お前がな。」ボソッ
両者はボソッとそう漏らすと自分の席へと各自戻って行った。
Sigurðrー狂愛物語―
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