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覚書/戦時下ではGDPの1/4(25%)が軍事費になる。平時の抑止力で何%が必要か?

000 総論


(1)戦時中の日本の軍事比率


後述する001-002で示すように、1938~40年:日中戦争期の国家財政費に占める軍事費の比率は70%強。ここで即座に資料提示はできないが、以前私が閲覧した資料だと第二次世界大戦に日本が参戦した1941~45年の軍事費の比率は80%だったと記憶している。すると、GDP(国家総生産)に占める国家予算の割合は1/3ほどなので、軍事費の割合は、23~26%となる。


軍事費:0.7~0.8

国家予算:1

GDP:3


(2)現状での日本の軍事費率


後述する003で示す、中国と日本の軍事費比率は4:1である。


中国:日本/36:8≒4:1


(3)所見


戦争はこちらが仕掛けなくても、相手が仕掛けてくる場合も想定しなくてはならない。2025年現在、中国の軍事費は、セフティーゾーンである日本の3倍は当に超えてしまっていて、4倍に達してしまった。


上記(2)で示したように、2025年日本のGDPに占める軍事費の割合は1.8%で、少し盛って2%としたい。覇権国家の軍事侵攻リスクは、「彼:我」の比率3倍で、覇権国家は条約を簡単に破って侵攻する確率が高い。これに対抗するには「我」が「彼」の半分の軍事力を持てばよい。つまり日本の防衛予算は、GDPに対して最低でも4%が必要になる。米国トランプ政権が5%にするよう、日本に迫っていると耳にしたが、予備費1%を盛っているのだろう。米国側の根拠はそういうことだ。


中国側の軍拡によって、日本の防衛費は、かつては1%だったのが現状では2%で、実際は4%を要するようになってしまった。それでも攻め込まれた場合、上記(1)で示すように、戦時における軍事費率はGDPの25%前後に達するから、4%でも、戦争になるより、はるかにましだと言えるのだ。


* * *


001 1940年の日本の国家予算はGDPの何パーセントか?


(AIまとめ)


1940年の日本の国家予算がGDPに占める割合に関する正確な数値は、資料によって若干の差異が見られますが、一般的に約30%程度とされています。ただし、この数値は年度や計算方法によって変動するため、注意が必要です。


詳細:

1940年当時の日本の国家予算は、約57億円から60億円程度と推定されています。

一方、同時期のGDPは、約190億円から200億円程度と推定されています。

これらの数値を基に計算すると、国家予算はGDPの約30%程度となります。

ただし、これはあくまで概算であり、詳細な資料や計算方法によっては、若干の差異が生じる可能性があります。


参考:

1940年当時の日本のGDPは、1934-36年の価格で190億円程度と推定されています 国立国会図書館。

1940年度の国家歳出予算は57億8,100万円でした 財務省。

これらの情報を総合すると、1940年の日本の国家予算はGDPの約30%程度であったと結論づけられます。


AI提示資料:

「富国」を追った70年 | http://nippon.com

2015/01/23 — 70年前の終戦の年、日本の1人当たりGDPは1346ドルであった。 これは同じ年のアメリカの11%、...

http://nippon.com


図録 1人当たりGDPの歴史的推移(日本と主要国)

日本の所得水準は紀元前後には400ドルであったのが、江戸時代には500ドル台に達している。 20世紀に入って1000ドル...


社会実情データ図録

昭和恐慌時の財政を振り返る(後編)

1936(昭和11)年度 の予算は、緊急なもの以外は、前内閣の方針を引き継 いだ(第3巻P.171)。 しかし追加予算が...

財務省


* * *


002 日本の軍事費


「軍事費(第1期~昭和20年)|歴史統計」株式会社帝国書院

https://teikokushoin.co.jp › history › detail


期又は年度:国家財政に占める軍事費の比率

1938年:77.0%

1939年:73.7%

1940年:72.5%


* * *


003 2025年現在、中国と日本の軍事費比較


(1)中国と日本の軍事費の比較


NHK/ https://www3.nhk.or.jp › ... › 国際ニュース一覧 2025/03/05


(中略:中国の)国防費は、およそ1兆7800億人民元、日本円で36兆5000億円あまりで、去年より7.2%増えました。 伸び率はおととし、去年と同じ水準で、中国経済が(以下略)


関連する質問:

日本の年間軍事費はいくらですか?

2024年の日本の軍事費8兆3700億円:前年比21%増 世界10位は ...

日本の軍事費は553億ドルで、世界10位の水準だ。 スウェーデンに本部があるストックホルム国際平和研究所(SIPRI)がこのほど公表した2024年の世界の軍事支出調査によると、日本の軍事支出は前年比21%増の553億ドル(8兆3700億円)で、前年と変わらず世界10位の水準だった。2025/05/09


∴中国と日本の軍事費比率

  中国:日本/36:8≒4:1


(2)2025年日本のGDPに占める軍事費の割合(AI)


2025年日本のGDPに占める軍事費の割合は、約1.8%になる見込みです 日本経済新聞によると。2025年度の防衛費は過去最大の8.7兆円に達する見通しですが、GDPの約1.8%に相当します。


 ノート20250715

関連メモ:「安易な軍拡反対」に反対する


国防費8.5兆/国家予算115兆≒7%(対GDP比2%)


財務省データを閲覧したことがある。

日本の予算に占める軍事費の割合が、勝ち戦の第一次世界大戦で60%、負け戦の第二次世界大戦で80%だ。

戦後東西陣営の戦争論で、標的とする国家の3倍の軍事力を有すれば勝てるというものが主流になった。昨今では、この論法でロシアがウクライナを侵略した。――この原則が崩れれば自動的に襲ってくるものとみていい。

ならば防御するにはどうすればよいか。相手が3ならば、こちらは2にすればよい。1になったら戦争リスクが増大する。


中国の軍事費36兆円

日本の軍事費10兆円


在日・在韓米軍、日本と同規模の国防予算をもつ韓国軍が日本と同じ陣営にいて、中国と拮抗している。例えば米軍が抜けたり、左翼政権の韓国とその軍があっちに寝返ったりすれば、この均衡が崩れる。


∴ 3:2の均衡が持続されるならば平和は維持される。仮に在日米軍・韓国軍が脱落して、日本が独力で均等を維持する場合は20%強となるが、それでも戦時となる60‐80%よりもはるかに、安上がりである。


ノート20250623

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