覚書/中国海軍とロシア海軍
Ⅰ 中国海軍の艦艇数(AI情報)
航空母艦3隻
弾道ミサイル原子力潜水艦7隻
攻撃型原子力潜水艦9隻
通常動力型潜水艦48隻
駆逐艦50隻
フリゲート57隻
コルベット27隻
高速戦闘艇65隻以上
ドック型揚陸艦4隻
戦車揚陸艦29隻
米海軍艦艇数の増加ペースが遅くなってきているため、中国海軍は数量的に世界最大になった。当然、中国海軍は日本の海上自衛隊艦艇150隻よりも数量的に多い。ただ海戦の切り札が潜水艦による戦闘となるわけだが、この部門が弱い。海上自衛隊潜水艦は世界最強とされ、進化し続けている。情報収集能力・攻撃力において、中国海軍潜水艦の追随を許さない。
Ⅱ ロシア太平洋艦隊の艦艇数(AI情報)
ミサイル巡洋艦1
駆逐艦2
駆逐艦6
揚陸艦7
ミサイルコルベット17
掃海艇5
潜水艦5
その他23
北方・バルト・黒海・太平洋の4艦隊からなる。このうちウラジオストックに拠点を置き、他の3艦隊とは隔絶している太平洋艦隊が、日本にとっての直接的な脅威である。小規模艦隊ながら、揚陸艦7隻というあたり気になるところだ。東日本大震災直後、日本沿岸をプーチン政権下のロシア軍機が威力偵察している。プーチン政権は実績をつくるため、日本の北海道に侵攻計画があったらしい。だが、日本が地震で打撃を受けたのが主に岩手・宮城・福島・茨城県と限定的であったことと、在日米軍が健在であったことから、日本侵攻を断念し、ウクライナに侵攻した。
Ⅳ 日本海上自衛隊艦艇数(AI情報)
自衛艦隊:水上艦艇 約80隻、潜水艦 約20隻
護衛艦隊の艦艇数:護衛艦 約55隻
自衛隊艦艇約160隻中作戦用艦艇120
うち空母型護衛艦2・イージス駆逐艦型護衛艦12隻
Ⅲ 各国海軍戦歴
○大勝 ×大敗 ・参加
【中国艦隊戦歴】wiki
清帝国(1651‐1912年):軍事顧問・英国人(アヘン戦争以後)
○明朝残党鎮圧(17世紀)
○南方海賊鎮圧(18末‐19世紀初)
×アヘン戦争(1840-1842年)
×義和団事件(1900年)
×日清戦争(1894‐95年)
中華民国海軍(1911‐49年・遷台):軍事顧問・日本人
・内戦(1911‐37年・国共合作)
・第一次世界大戦(1914‐1918)
・日中戦争・第二次世界大戦(1937‐45年)
中国人民解放軍海軍(1949年―):軍事顧問・ロシア人
○台湾との戦闘を含む国共内戦:万山諸島上陸戦(1950年)・台州列島江山島戦役(1954-55年)などの島嶼攻略戦、1965年の八・六海戦や崇武沖海戦(崇武以東海戦・烏坵海戰)。――小規模な戦闘
○ベトナムとの海戦:西沙海戦(南ベトナム海軍1974年)、赤瓜礁海戦(統一ベトナム1988年)――
【ロシア海軍戦歴】wiki
帝政期(ロマノフ朝1613-1917年):軍事顧問・蘭人(大北方戦争での艦隊総指揮)
○大北方戦争(1700‐1721年)
・七年戦争(1756‐63年)
×第一次ロシア・スウェーデン戦争(1788‐1790年)
・ナポレオン戦争(1803‐15年)
×日露戦争(1904‐05年)
・第一次世界大戦(1914‐1918年)
ロシア内戦期(1917‐22年)
ソビエト期(1922‐1991年)
・冬戦争:対フィンランド戦(1939 - 1940年)
・第二次世界大戦(1941‐1945)
ロシア連邦期(1991年―)
・ウクライナ侵攻(2022)
【日本海軍戦歴】wiki
明治政府(1867‐1912年・広義として日本国憲法が施行された1947年まで):軍事顧問・英国人
・内戦期:戊辰戦争(1868‐69年)・西南戦争(1877年)
○日清戦争(1894‐95年)
○日露戦争(1904‐05年)
・第一次世界大戦(1914‐18年)
×第二次世界大戦(1941‐45年)
Ⅳ 所見
近代戦においては海上権支配が勝利条件になり、現代戦では制空権支配がこれに加わる。このうち国家が海上権を支配するためには、艦船の質・量からなる戦力および運用ノウハウが重要になる。
(厳密に言うと前期は近世に相当するけれども)ロシア近代海軍は設立期の大北方戦争において、海洋国家のオランダ(蘭)から総司令官を迎え勝利したが、典型的な大陸帝国陸軍国であり、日露戦争において日本海軍艦隊が、『世界最強の』ロシア・バルチック艦隊を日本海海戦で殲滅したという人もいるのだが、こうしてみると案外、言われているほど強くないことが判る。また、中国人民解放軍海軍はロシア式艦隊である。人民解放軍海軍の戦歴はまずまずに見えるのだが、実は大規模戦闘経験がない。
対して日本の旧帝国海軍は19世紀において最強だった英国海軍式で、日清戦争・日露戦争・第二次世界大戦からなる三つの大規模戦闘のうち二回勝利を収めている。
第二次世界大戦後、その流れをくむ海上自衛隊自衛隊は現在最強の米国海軍式となっている。海上自衛隊は米国海軍と定期的に模擬線を行うのだが、ときたま勝ってしまうことあある。――現代の海上戦闘では潜水艦が勝利の切り札になる。2000年ごろに行なわれた模擬戦では日本の潜水艦一隻が、米国の空母艦隊を仕留めたという伝説がある。
艦船数こそ中国ほど多くないが、艦船の質や運用ノウハウにおいて、案外と日本は強い。
ノート20250218




