覚書/ 多読の罠
ショーペンハウアーの『読書について』を読んだことがあったけれども、すっかり忘れてしまいました。当時の新聞記事の添削とかして、こき下ろした節があったところだけ憶えています。
では本題、
【上念司】大公開「上念司流読書術」…本を自分の血肉化する方法とは?|和田憲治 スタンダードジャーナル
https://www.youtube.com/watch?v=YYD7XwJlDcc
上念司氏が、「多読の罠:よくいる年間100冊読むとか自慢するのはバカだろ!」発言について――
目的もなくただ読んでいると、引用するだけで、自分の意見がなくなる。つかえる人は必要なところを抜き書きして、自分なりに変換しているとのご意見を傾聴させて戴きました。
なるほどごもっとも。
別に否定する気はないのですが――
小説を書く場合、作家は一作につき30冊以上、石田衣良先生は、作家になりたいならば、同じカテゴリ・例えばミステリ作品1千冊をデビューまでの10年間で読みなさいと、動画で小説講座受講生に仰っておられました。司馬遼太郎先生は『竜馬がゆく』で1トンだったといいます。喫茶店に入り同行した編集者が横で紅茶を飲んでいると、飲み終わるまで、3冊を読み終えていたのだとか。頭の構造が根本的に異なり、次元が違うのだなあとつくづく思ったものです。――むかし読んだ、小説講座通信紙だったか入門書にあったコラムを思い出しましたので。
余談ながら、
最近、kindle本の中に、読み上げ可能な作品もでてきており、読ませながら作業をするのも一興で、ラジオがわりに楽しめます。読んでもらうと難解な古典とか、法律とかわりかし楽なものです。
ノート20250321




