覚書/「ゲヘナ」とトイレ下に埋められた皇帝の亡骸
Ⅰ 総説
アニメ『オーバーロード』を視聴していたら、作中イベントに「ゲヘナ作戦」というものがあった。ゲヘナとは何か、ググってみた。
>AI による概要
ゲヘナとは、旧約聖書で言及される「ヒンノム(の子ら)の谷」を指し、死後悪人が罰せられる場所、すなわち「地獄」の同義語です。
エルサレムの城壁の南にあった谷で、古くから幼児犠牲が行われていました。
後に町の汚物や動物・罪人の死体が焼却されたことから、死後悪人が罰せられる場所となりました。
新世界訳聖書では「完全な滅びの象徴」とされています。
また、漫画やアニメなどの作品においても「ゲヘナ」という言葉が使われることがあります。
Ⅱ トイレの下に皇帝の亡骸を葬る意味
1974年のエチオピア帝国を打倒した社会主義革命において、皇帝の遺体がトイレの下に埋葬されていたという記事を読んで、不可解に思ったものである。――宗教を否定する左翼政権が、旧約聖書の故事にかこつけて、殺害した皇帝の亡骸を辱めるというというのは、意趣返しというものだろうか? ――上記のことを踏まえて結論を述べると、「地獄へ落ちやがれ!」というメタファーだ。
エチオピアにおいて、社会主義政権崩壊後、メレス・ゼナウィ暫定政府によって、長らく行方不明であった皇帝ハイレ・セラシエ1世の遺骨が、1992年に旧宮殿敷地内(のトイレ下)から発掘され、2000年に首都アディスアベバの至聖三者大聖堂内の墓地に埋葬された。
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1917年のロシア帝国でも当初、ロシアでは、皇帝ニコライ2世が銃殺された後、トイレ下に家族ともども遺体が隠されたと聞いた記憶があるのだが、昨今の情報を読む限り、必ずしもトイレ下ではなかったようなので付け加えておく。
イパチェフ館(1979年、民間人の地質調査隊が遺骨を発見した。旧ソ連時代、後に大統領になるエリツィンが証拠隠滅工作に関わっていたため、しばしこの件は封印されていたが、1991年にソ連が崩壊し、2003年になってイパチェフ館跡地に教会「血の上の教会」が建てられ、2008年、ロシア最高裁判所にて名誉回復の裁定が下された。
引用元:wiki各関連記事
ノート20250209




