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覚書/漫画『破滅フラグを全部へし折ります』

原作:福留しゅん・漫画:天城望『破滅フラグを全部へし折ります』全3巻


Ⅰ 総論・所見

たまたまYouTubeを窓口にした宣伝で、第1巻相当が公開されていたので、閲覧した。

悪役令嬢ものは、前世記憶覚醒から王太子による断罪回避行動という鉄板エピソードが冒頭に来る。だが、この物語では断罪の前日から当日に至る24時間のリミット設定がついた、サスペンス仕立てになっている。――この仕掛けが、悪役令嬢ものとして本作を傑出したものにさせている。


Ⅱ 登場人物

〇アレクサンドラ/ヒロイン・悪役令嬢・侯爵令嬢・王太子婚約者・転生者

〇セナイダ/アレクサンドラ付侍女、聖女側にヒロインを売ろうとするが、逆に買収される

〇ヘラルド/公爵家の令嬢専属執事、ヒロインと同じ学校に通っているらしく、聖女に恋慕し、ヒロインを裏切ろうと企てる

〇ビビアナ/公爵家二女、姉に反感、聖女ルシアの親友

〇ルシア/公爵家三女・アレクサンドラ。同名の聖女ルシアに恋している。前世において姉を売った。

〇アルフォンソ/王太子、聖女にたぶらかされてヒロインと婚約破棄・断罪する

〇ジェラール/第二王子、ヒロインを姉と呼び密かに恋している

〇ルシア/聖女・男爵令嬢、王太子をたぶらかし、ヒロインを罠にはめ破談にさせた元凶、転生者、王太子を筆頭に学園で逆ハーレムを形成する

〇エリアス/殺し屋:前世において、悪役令嬢に雇われ聖女の男爵令嬢を殺害するよう依頼されたが寝返って毒殺する。

〇カロリーナ/別な公爵家の令嬢で敵対関係にある。ヒロインの婚約破棄に関しては静観の立場だった。



Ⅲ 概要

〇前世:乙女ゲームのヒロインである聖女の男爵令嬢ルシアにはめられ、悪役の公爵令嬢アレクサンドラは断罪される。

〇悪役令嬢であるヒロインは転生者である。ゲームがシナリオ通りに進めば、自分は破滅する。ゲームをシナリオ通りに遂行し、自分をはめようとする聖女の行動の裏をかき、密かに手を打ち出す。

〇まず悪役令嬢は、自分を王子による断罪の場で、あることないことを証言することになる自分付の侍女セナイダを買収する。

〇裏切る殺し屋を呼び出して自分を襲わせるように仕向け、官憲に逮捕させる。

〇前世において聖女に恋慕して通じ、自分を売ることになる公爵家の執事ヘラルドをクビにする。

〇ヒロインは自分を聖女に売ろうとするもう一人のルシアである妹に、聖女を裏切ることで逆に、聖女を独占できるメリットを示す。

〇事態を把握しながら静観を決め込んでいたカロリーナ侯爵令嬢を味方につる。また第二王子が求婚してきて味方に付く。

〇そして卒業式を控えたもう一つの公爵家での晩餐会。中立勢パウラ侯爵令嬢主催:王太子はヒロインとの婚約破棄を発表・断罪する。だがヒロインは正々堂々と釈明し、逆に王太子と聖女を断罪、国王夫妻に行動の正統性を認められる。王太子は廃嫡となり、辺境の前線送り、聖女は修道院送りになる。

〇聖女ルシアは修道院で、アレクサンドラの妹ルシアに監禁される。


 ノート20250323

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