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読書/「忌み嫌われる家」「霧の高みの不思議な家」ラヴクラフト全集7より

AI先生いわく、ナスの谷に関連した作品というので読んでみた。

ナスの谷というよりは「未知なるカダスを夢に求めて」の幻夢境全般に関わる短編とエッセイという感じがする。


〇「忌み嫌われる家」/短編


 1919年6月25日。

 英国の初期植民地の一つである古都、ロードアイランドの州都プロヴィデンス。

 そこに、1761年、交易商ハリスが建てた屋敷があった。ベナフィットストリート(バックストリート)とウィートンストリートに臨み、キャリントンハウス呼ばれている。60年前から空き家になっている。というのも、入居する家族は代々、不幸に見舞われてきたからだった。

 主人公「私」はサバイバルグッズ一式をそろえ、敬愛する医師にして郷土史家である伯父、エラヒュー・ウィップ(81歳)と一緒ん、気になるキャリントンハウスを調査することにした。

 屋敷には地下通路があった。二人で奥へ行くと途中で意識が朦朧となり、「私」は一人で脱出。地下で伯父が行方不明になった。翌日、再度探査すると、変わり果てた伯父が襲い掛かって来た。伯父の頭部には、それまで屋敷で命をおとした人々、赤ん坊から老人に至る数十人から百数十人の顔がへばりついたようになっている。そこで「私」は切り札であるクルックス管(火炎放射器?)で対抗したが効かず、もう一つの切り札・硫酸瓶を投げつけ、窮地を脱した。

 脱出後、地下で命を落としたやさしい伯父を偲び、涙する。


     ***


〇「霧の高みの不思議な家」/エッセイというか短いメモだ


 北米東部を流れる架空の河川・ミスカトニック河は、ブルーベリーが茂る架空の町アーカムを経由して、マサチューセッツ湾に注がれている。そのあたりは 最初期に英国植民地が建設された北米ニューイングランド地方だ。ミスカトニック河の河口付近の崖地に、古びた家が佇んでいた。そこはオウニイという人物が妻子とともに住んでいた。彼は「夢見人」という「幻夢境」に転移する能力をもっていた。

 巨大ガリオン船、エルフの角笛……ハテグ=グラの山、ウルタールの町、レヴィヤタンの洞窟、ティターン族時代のポセイドン神殿、トリトンの洞窟といったものを見てきた。


ノート20250905

H・P・ラヴクラフト著/大瀧啓裕訳 『ラブクラフト全集 7』 東京創元社 2005


目次


サルナスの滅亡

イラノンの探求

北極星

月の湿原

緑の草原

眠りの神

あの男

忌み嫌われる家

霊廟

ファラオとともに幽閉されて

霧の高みの不思議な家

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