読書/『魔物使いの娘:緑の瞳の少女』
Ⅰ 総説
ヒドラと相討ちになった冒険者剣士青年が、あらゆる魔物を従属化できる少女と従魔のスライムに助けられ、パーティーを組み、モンスター絡みの奇怪な事件を解決していく。ひとひねり加えた異世界ファンタジー。
個人的に、ヒロインがひねくれたナウシカ、スライムがテトに憑依した城ジイ、相方剣士が常識人化したアスペルに見えて判りやすいトリオとなり、ビターな読後感を楽しめた。
Ⅱ 構成
プロローグ 出会うということ:森の中で冒険者剣士青年ハクラがヒドラと相討ちになり瀕死の重体となっていたところを、魔法使いリーンと従魔アオに助けられる。
第1章 生きると言うこと: エスマの町のギルドで3者はパーティーを結成しライディア村のクエストを受ける。そこは果実が特産で果実酒を醸造して生計を立てていた。だが村の果実が足りなくなり、森の果実を採取したところ、共棲していたはずの亜人コボルトの生態系が崩れ、人を襲って食べるようになったという。
第2章 死ぬということ:牛革生産の村レストンにリビングデット(ゾンビ)が現れたので討伐して欲しいというギルドのクエストを受ける。事件の鍵となる凄腕の元冒険者槍使いアレンと婚約者クラウナのカップルが事件の鍵となる。
エピローグ:「魔女狩り」専門の冒険者であるハクラはレストン村の事件の裏側に、悪しき魔女の存在を予感する。
ノート20250209