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読書/綿矢りさ 『亜美ちゃんは美人』

洋風の美女・亜美と、和風の美女・さかきの中学生から社会人になるまでの交流が描かれれている。


亜美はアイドル・タイプで華やか、さかきは家庭的でおっとりとしている。いつも一緒というか、亜美がさかきを離さない。亜美はさかき以外の友人に関しては冷めた目で見ていて、ある期間が過ぎると、離れてしまう。交際相手もとっかえひっかえである。


だが内心、さかきは亜美について、さかきがもつ繊細な気配りやコミュ力を利用するところがあり、嫌いだった。――さかきにとっては「運命の女」だったのだ。


大学は別々だったが二人は、亜美がさかきのところに押しかけて来て、登山同好会に入った。さかきはそこで実直な先輩に見初められ、やがて婚約する。


そして、社会人になってほどなく亜美がどうも裏社会とつながっているらしい怪しげな会社に勤務する年下チャラ男と結婚することになる。心配した大学サークル仲間たちが集まり、対策会議を開くと、その中の「亜美研究家」が、亜美とさかきの本質を言い当てた。


亜美はその容姿を目当てに群がる友人・交際相手に対しては冷淡で、逆にさかきや、結婚相手のチャラ男のように、内心嫌っている人格を愛するというパラドックスな性癖がある。


グァムの教会の結婚式で、亜美関係者で来たのは、さかきたった一人で、親兄弟、たの友人は来ないものだった。さかきはそんな亜美を憐れみ、生涯寄り添ってやろうと決意するのだった。



所見:さかきさんは天使だなあ。


純文・短編:

ノート20240904

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