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夢見る僕らの文芸活動(小説書き方小説)  作者: 名録史郎
剣と魔法の物語系

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剣と魔法の物語の世界観

「次は、剣と魔法の物語の世界観についてまとめていこうか」


「お願いします」


「まずは、基本であるナーロッパからだよ」


〇ナーロッパ

「若干、揶揄が入っていても、僕はわかりやすいから使用するけど、ヨーロッパ風の世界に、剣と魔法を組み込んだような世界観だね。いろんな設定が最初から共通認識であるから使いやすいよ」


「共通認識ってなんですか」


「剣と魔法の物語を作るうえでの世界観の素材がそろっている感じだね。とりあえず、共通認識を書いていってみようか」


・魔法

・ギルド

・ヨーロッパ風の街並み

・ドラゴンを代表するモンスター

・エルフ、ドワーフを代表する亜人種

・知性のある魔族とそれを取りまとめる魔王

・王国に所属する勇者


「この辺りが、説明不要でみんなに共通認識で存在しているよ。日本では、まだ文字を読まない子でも、ゲームなんかでそういう世界に触れる機会が多いのも影響しているね」


「うーん。あたしの世界に、ギルドと呼ばれるところはないですし、ドラゴンはどちらかというと亜人種です。先輩のあっちの実家はほぼ江戸なんですが」


「僕の家が江戸みたいになったのは、ののかの知識を姫が逆輸入した所為なんだけど……まあ、とにかく、そういった共通認識と違うところをしっかり説明するだけでいいよ」


「最初にですか?」


「直面するときでいいと思うよ。僕なんかエルフがあんななんて出会う直前に知ったし」


「エルフは、あたしより酷いですからね」


「よくある物語の中だと、エルフって結構人気なんだよ」


「そうなんですか。信じられません」


「問題として、このナーロッパの認識が浸透しすぎていて、剣と魔法の世界観を一から作り上げるのが、難しいというのがあるんだよね」


「どういうことですか」


「もう常識の域まで達しているので、異世界で剣と魔法の物語とするだけで、ナーロッパだと思っちゃうんだよ。あんまり違う感じだと、読者のストレスになって読んでもらえなくなる。非常識な人の相手は疲れるだろう」


「そうですね。トウヤ先輩は、悠久先輩の相手をしたあとはぐったりです」


「トウヤは体力あるから大丈夫だよ。普通の人は教科書はともかく小説は娯楽のために読んでるからストレスフリーなものを求めている人が多いと思うんだよね」


「ライトノベルとかは、特にそうかもしれませんね」


「剣と魔法の物語は大体はライトノベルに属すると思うからね。なので、剣と魔法の物語は、ナーロッパに沿った世界観にするにしろ外した世界観にするにしろ意識して書く必要があるよ」


〇世界観は、美しさや恐怖など感情や登場人物の会話で説明する。


「どういうことですか?」


「例えば世界にドラゴンがいるとしよう」


 僕はホワイトボードに書いてみせる。


 ここはドラゴンがいる世界です。


「ではなくて」


 黒い翼を持つ竜が、僕の頭上を飛んでいった。


「と、書いた方がいいよということだよ」


「臨場感が大事ということですね」


「あくまで基本はだけどね。次は」


 朝日が昇った。


「ではなくて」


 君と二人、手をつないで見た東雲の空。


「こうかいた方がいいかな」


「下の方が、ドラマチックですね」


「朝日が昇るのは、いつものことだけど、登場人物を出すことで、ぐっと思い出感がでるよね。見えてる景色は同じでも、印象が違ってくるよ。刺さる刺さらないは人によるけど、ドラマチックにしたほうが、刺さりやすくなるかな。つなげるとこんな感じかな」


 君と二人、手をつないで見た東雲の空を、黒い翼を持つ竜が飛んでいった。


「異世界にやってきた気がしますね」


「みんな設定には興味ないんだよ。でも、異世界の美しい情景には興味があると思うよ」


「了解です」


「まとめだよ」


〇ナーロッパ

・魔法

・ギルド

・ヨーロッパ風の街並み

・ドラゴンを代表するモンスター

・エルフ、ドワーフを代表する亜人種

・知性のある魔族とそれを取りまとめる魔王

・王国に所属する勇者

 などが説明不要で揃った世界観。

 剣と魔法の物語だと、常識になっているので意識して書こう。



〇世界観は、美しさや恐怖など感情や登場人物の会話で説明する。



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