ジョブについて
「勇者、魔法使いときたら、他のジョブについて、どんなものがあるか考えていこうか」
「はーい。お願いします」
「多すぎるから、近接、遠距離、守護、回復、複合、特殊、非戦闘員という大枠ごとに書き手視点で話していこうか」
「大枠だけで多いですね」
〇ジョブについて
◇近接
・剣士
・闘士
・特殊武器の使い手
「近接ジョブは文字通り、敵に近づいて、倒すジョブだね。書き手視線だと、どんなに強くなっても、敵に近づいて倒さなければいけないから、戦闘が必ず、しっかり書き込めるところかな。あとは、特殊な力がなくても努力次第で強くなれるから、しっかり修行シーンを書きたい人におすすめだよ」
◇遠距離
・魔法使い
・銃使い
・特殊魔法使い
(巫術師など)
「魔法使いをはじめとする、遠距離ジョブは、なにより強くなれば強くなるほど、技が派手になるところだね。圧倒的な戦闘を書きたい人におすすめだよ」
◇守護
・騎士
・守護戦士
「守護のキャラは、縁の下の力持ち。うん」
「どうしたんですか」
「正直いって、書きずらい」
「はっきりいいますね」
「攻撃して、敵を倒していく感じではないからね。書ける人は相当腕がいいと思うよ。あえて挑戦するというのは、ありだね」
◇回復
・回復師
・付与師
「回復ジョブは、戦闘にそれほど参加しなくていいから、血生臭くなることがないから、ヒロイン枠に使用しやすいよ」
「つまり、あたしのことですね」
「レミちゃんは偽装ジョブだけど」
◇複合
・魔法剣士
「複合は、二つのジョブを掛け持ちしてる感じだね。無限に組み合わせがあるから、魔法剣士だけ書いとくね」
◇特殊
・指揮官
・死霊使い(ネクロマンサー)
・暗殺者
・錬金術師
・道具使い
・科学者
・メカニック
・踊り子
◇非戦闘員
・商人
・鍛冶師
・エンチャンター
・村人
・荷物持ち
「特殊と非戦闘員は、あげればきりがないから、有名なところだけ列記しとくね」
「あたしのジョブがありませんよ?」
「レミちゃんのジョブは……まあ、いいかな」
「ひどいですね」
〇地域性、時代性について
「ちょっとだけ、剣と魔法から離れるけど、同じようなジョブでも、地域や時代によっては、呼び方は変わってくるよ」
「というと?」
「例えば、和風テイストをくわえると、剣士は侍、守護戦士は鎧武者、暗殺者は忍者といった感じかな」
「なるほど、わかりやすいですね」
◇和風ジョブ
・侍
・鎧武者
・忍者
・陰陽師
◇現代風ジョブ
・兵士
・分析師
・ウォリアー
〇パーティー編成について
「最後はパーティー編成かな。昔、パーティー編成指南書って読んだの覚えてる?」
「ああ、闘士が抜けて大変だった時ですね」
「そうそう。あの時みたいに、編成が変わるだけで、戦い方が随分変わってくるよ。同じように、物語の運び方も変わってくる。ジョブには勇者みたいな。花形ジョブもあれば、荷物持ちみたいに、日陰のジョブもあるからね」
「悠久先輩は、勇者なのに、一番使いっ走りみたいに扱われてましたよ」
「うるさいなぁ。僕のことをいいんだよ。とにかく、ジョブによる軋轢みたいなのをわざと発生させて、物語を面白くするとかも、よくある手法なので、どういう物語運びにするかよく考えて、どういう組み合わせにするか考えようね」
「はぁい。わかりましたー」