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夢見る僕らの文芸活動(小説書き方小説)  作者: 名録史郎
剣と魔法の物語系

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聖剣とは

僕は、次のテーマをホワイトボードに書いた。


○どうして聖剣は剣なのか


「槍とか、斧でもいい気がします。なんで剣なんですかね」


「やっぱり、大きさが手頃で、武器としてわかりやすいっていうのはあるだろうね。台座に短剣とか、手裏剣とか、鎖鎌とか、変な武器が台座に刺さっていても、絵図面的にどうだろうって感じだし、槍とかだとちょうど引き抜きやすい位置に、柄がくるとは限らないし、ハンマーとか斧だとどう台座に刺したらいいか悩むからね」


「主人公ですからね。王道の武器を持って欲しいっていうのはありますよね」


「そうなってくると、聖剣は剣である方が都合がいいよね」


・見栄えとして、剣が一番向いている。


○聖剣が台座に刺さっている理由


「そうなってくると、聖剣が台座に刺さっている理由はデモンストレーションという意味合いが大きいことになるね」


・デモンストレーションタイプ


「デモンストレーションってどういうことですか」


「宣伝ってことだよ。特定の人物を勇者にするために、みんなの前で聖剣を抜いてみせる行動にこそに意味があるってこと。『誰も抜けなかった聖剣をあいつは抜いたぞ! あいつはきっと選ばれた勇者に違いない!』とかそういう感じだね」


「いやだからいままで誰も抜けないとかはどうすればいいんですか?」


「物語を書く上だったらあえてその理由に触れる必要はないかな」


「物語なのに書かないとかありなんですか」


「ジャンルの暗黙の了解っていうのがあるからね。言葉では言い表せない不思議な力とかでもいいし、運命とかでもいい、裏事情にはあえて触れないというのもありだと思う。例えば、ロボット物でロボットを人型に作った理由については、触れてみいいし、触れなくてもいいみたいなのに近いかな。聖剣がなんで台座に刺さっているんだろうなんて、あんまり誰も疑問に思ったりしないものだよ」


「そんなものですかね。裏事情ってどんなのがありそうですか?」


「実際は、王様が気に入った人物が聖剣引き抜く時だけ、スイッチおしてロックをはずしているだけとかかな」


「やらせじゃないですか」


「うん。そうだよ」


「そんなんでいいんですか」


「結局物語の中では書かないからね。でも次はちゃんとした理由がある場合を考えていこうか」


・力量確認タイプ


「聖剣を差した人物が、引き抜く人物の力量を確認するようにギミックを施したタイプだね」


「なんの力量を確認するんですか」


「物理的に確認できるのは、握力と背筋かな」


「先輩は何を言ってるんですか」


「いや、だって剣引き抜くだけで、剣術の力量はわからないよね」


「そうなんですけど、そうじゃないでしょう」


「まあまあ、ちゃんと最後まで話を聞こうよ。ちゃんと剣術などの武力の力量をはかる場合は、聖剣がある場所も大切になってくるよ」


「場所ですか?」


「ダンジョンの奥深くとか、屈強な聖剣の守人がいるとか抜くまでの過程が大切になるよ」


「確かにそれなら、剣術の力量を確認できますね」


「欠点としては、聖剣を手に入れることを物語の中心に据えるのならいいけど、勇者になってからの話を書きたいのなら、聖剣を手に入れて勇者になるまでが間延びしちゃうことかな。『ダンジョンで聖剣を手に入れた勇者』って一文で書いても味気ないしね」


「魔力の力量を確認するためというのはどうですか。それならダンジョンとかに聖剣を設置する必要はないです」


「その場合だと、魔法使いの方が抜ける可能性が高いことになるけどね」


「あー確かにそうですね」


「勇者なんだから、魔法もつかえた方がいいから、条件の一つにするのならありかな。魔法の方をメインにするなら、聖剣よりも、水晶とか魔法の杖とか、魔法アイテムぽいやつを選択したほうがいいとおもうよ」


「精神の強さはどうやって計ればいいんですかね」


「まずは対話だね。聖剣を引き抜こうと思ったあなたの動機はなんですかって確認しないと」


「そんな、就活の面接みたいな」


「物語に書くなら、聖剣握った瞬間に神様が現れて『君に世界を救う覚悟はあるか?』とか、『君はなぜ力を望む?』とか、それっぽい雰囲気を出した問いの仕方をすると良いと思うよ」


「それなら、納得です。その回答の如何によって神様が聖剣を渡すかどうか判断するんですね」


「そういうこと。神様みたいな超常存在を出したくない場合は、聖剣を扱うと命が縮むとか聖剣を引き抜くことを尻込みする条件をつけてあげるといいかもしれないね」


「確かにそんな聖剣抜きたくありませんから、それでもあえて抜くのは精神が強いと言えるかもしれません」


「だから、抜きたくないタイプというのもあるよね」


・デメリットタイプ


「今言った抜きたくないタイプの聖剣だね。聖剣といわれているぐらいだから、効果も大きくて、破壊するのは、惜しいけど、デメリットも大きいタイプの聖剣。精神をはかる時に言った命が縮むとかもこっちにもあたるね。他の人が抜きたいと思わない聖剣だからこそ、そんな聖剣を抜いた者は勇者だっていうことだ」


「命が縮む以外になにがありますか」


「精神が崩壊するとか、自分が化け物になるとか、使用するたびに激痛がはしるとか、自分じゃなくて大切な人が死ぬとかかな」


「よくそんなにスラスラ出てきますね。実際そんな聖剣が目の前にあったら先輩はどうしますか」


「敵に抜くように仕向ける」


「……どんな外道ですか」


・封印タイプ


「聖剣を利用して、なにか悪しき者――魔王とかを封印しているタイプの聖剣。抜いたものは、封印していたものをどうにかしなければいけないという宿命を背負うから、勇者にならざるを得ない感じかな」


「自分が元凶なんだから自分でどうにかしてほしいです」


「意図的じゃないなら仕方ないんじゃないかな」


「先輩がそんな聖剣抜いたらどうしますか」


「僕がそんな聖剣を抜くときは、世界を滅ぼしたい時かな」


「だから、どんな外道ですか」


・罠タイプ


「勇者志望ホイホイタイプ。勇者になりたい奴が聖剣に触れると、呪われたりするタイプ。聖剣に偽装している呪われた剣とかも面白そうだよ」


「デメリットタイプと何が違うんですか」


「デメリットタイプは、勇者であることを際だたせることができるけど、こっちはデメリットが大きすぎて、引き抜いても、勇者になれなかったりするとかかな。体を乗っ取られるとか魔力をすべて吸われて廃人になるとか、この場合主人公は勇者ではなくなりそうだけどね」


「ああ、なるほど」


「まあ、この罠タイプは厳密に言うと聖剣ではないかな」


◇ ◇ ◇


「これでテンプレパターンは網羅できたかな」


「台座に刺さっている理由だけでいっぱいありますね」


「必ずしも、台座に刺さっている必要はなくて、王様からもらったり、誰かに作ってもらったりしてもいいけど、折角勇者の一大イベントだからうまく利用したいところだよ」


◇ ◇ ◇


○聖剣の能力について


「今度は、聖剣を聖剣たらしめている性能についても考えていこうか」


「はい。お願いします」


・単純に剣といて優秀


「まずは剣として優秀ということだね」


「切れ味とか、丈夫さとかですか?」


「そういうこと。特別に能力がなくても、単純に剣として優秀なだけでかなりありがたい。剣って勇者からしたら、命預けているわけだからね。脆いとこまるんだよ」


「完全に実体験ですね」


「勇者のスペックが高い場合。特に聖剣の固有能力はいらないかな。敵の攻撃を受けて、折れたりしないだけで十分だよ」


「先輩の場合自分で折ってましたが」


「物なんだから、壊れるときは壊れるもんなんだけどね。使い慣れると、どのくらいで折れるのかちゃんとわかるし。物語の中では、聖剣は神聖の物であってほしいから、そう簡単にはこわれないでほしいよね」


・魔法剣タイプ


「剣術は得意だけど、魔法は苦手という勇者には、魔法剣タイプの聖剣が相性いいね。本人の魔法力を増強してくれるとかもあり、ただ物語を書く上では、魔法使いでいいじゃんとなってしまわない加減が難しい」


「物語を書くときは、強ければいいってものではないんですね」


「勇者が主人公になりやすいのは、剣術メインというのもあると思うんだ」


「どういうことですか」


「魔法使いって、強くなると遠くからバーンって魔法放って敵倒してしまうだろう」


「そうですね。あたしはそうでしたよ」


「剣術だと、どんなに弱い相手でも敵に近づいて倒す必要がある。そうなると、しっかりバトルになるから、盛り上がるんだよ。なので初心者は魔法剣タイプの勇者は避けた方がいいかもしれない」



・アンチ能力タイプ


「こっちも剣術が得意な勇者と相性がいいよ。剣術の描写に集中したい場合はの選択肢としていい。魔法剣よりも初心者にはこっちがおすすめかな」


「先輩の聖剣、回復阻害もこれですよね」


「そうだね。魔法自体を消すのではなくて、効果が効かなくなるタイプだったけど、便利だったよ。能力高いとなかなか手放せなくなるんだよね」


・意志有りタイプ


「意志があるという聖剣も面白いよ。勇者にとって一番身近なものだから、掛け合いをさせると面白いよね。精神を同性にして、バディみたいな関係にするか、異性にして恋人のようにするかいろいろ考えられて面白そうだ」


「剣が剣術の師匠とかも面白そうですね」


「まあ、僕の聖剣も意思あったけど、ガン無視したけどね」


「意思もあったんですか。そして、あいかわらず扱いが酷い」


・形状変化タイプ


「形が変わるタイプというのも、いいとおもうよ。絵図面的には、やっぱり剣がいいけど、戦闘時にも剣の形している必要はないから、自由奔放に戦うタイプの勇者には向いているかもしれないね」


「巨大化するとかも、おもしろそうですね」


・特定の敵に効果が上がるタイプ


「聖剣っていうぐらいだから、魔王とか魔族に対して効果が上がるとかもよくあるかな。能力がほどほどで、これも初心者向けかな」


「その設定だと、魔剣を物語に登場させるのも面白そうですね」


「聖剣と魔剣の戦いは面白そうだ」


◇ ◇ ◇


〇聖剣の見た目について


「最後に見た目だけど、聖剣というぐらいなんだから、ボロボロはやめてほしいね」


「ボロボロの剣じゃ敵倒せませんからね」


「あとは、剣と魔法の世界は、西洋風なことが多いから、やっぱり両刃の両手剣がいいかな。日本刀とかだとやっぱりなんか違う気がするし」


「そうですか? あっちの世界の先輩の実家、日本の城だったじゃないですか」


「それは、ののかの所為なんだけど……レミちゃんは、聖剣が日本刀ぽくてもいいの?」


「別に気になりませんよ」


「先入観がない人間はそうなるのか? まあ、でも日本語の物語を読んでもらうのは、日本人だからね。身近な剣よりも、外国の剣の方が、異世界っぽいかもしれない」


「その分析は説得力ありますね」


「あとは、ゲームの影響かな。聖剣のイメージって絵としても、世間に浸透してるからあんまり逸脱した形状の剣だと、みんな聖剣と認識しなくなるかもしれないね」


◇ ◇ ◇


「聖剣についてはこんなところかな」


「組み合わせで、オリジナルの聖剣が作れそうです」


「じゃあ、次は勇者の能力について考察してみようか」

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