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夢見る僕らの文芸活動(小説書き方小説)  作者: 名録史郎
心の防御

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小説界隈があれる理由


「はぁ」


「どうしたんだよトウヤ、ため息なんかついてさ」


「WEBサイトに、小説アップしたんだけどさ。感想もらったと思ったら『お前の小説なんか面白くない。書くのやめてしまえ』って書かれててな」


「よかったな」


「なんでだよ!?」


「小説読んでもらえたってことだろう?」


「どんなポジティブだよ……」


「相手が悪いのは、悪いんだけどさ。まあ、小説界隈じゃ普通のことだよ」


「どうしてだよ」


「まあ、そうだね。原因が分かっていれば、気にならなくなると思うから、小説界隈があれる理由や、誹謗中傷がなくならない理由について考えていこうか」


「ああ、たのむよ」


「一応先に言っておくけど、そういう人もいる程度に考えてね」


「了解」


「まずは小説家側の原因から考えていこうか」


・小説家は、文章力が高く主義主張が激しい。


「まあ、そうだよな。オリジナルの小説を書いている人はそうなるよな」


「独自性がないと、まあ、パクリだなんだと言われるからね。現実でも尖った主張になる人がいるよ」


・小説家は、脳内ディベートしがち。


「確かに、登場人物何人も脳内に住まわせて話してるようなものだからな」


「脳内だけでなく、SNSで相手がいると、戦ってしまうね。いつもの癖でね」


「ああ、そういうことか」


・性格をキャラクターに喰われるときがある。


「なんのことだ」


「小説家によっては、キャラクターが乗り移ったように、書くタイプがいてね。自分の人格と切り替えがうまくいかなくなる人もいるんだよ」


「そんな人がいるのか」


「それで、攻撃力が高いキャラクターのまま、SNSをやったりすると、ついついやりすぎてしまうことがある」


「へぇー。俺も気を付けるよ」


・炎上商法という技が存在する。


「あーね」


「もちろんダメなんだけどね。小説家が、SNSで営業をする時代になってしまった所為で、注目を集めようとして、過激なことを言ってしまうことがあるよ」


・SNSは文字数制限があるので、大事なことが省いてしまうことがある。


「大事なことってなんだよ」


「例えばライトノベル作家は、ライトノベル以外の小説だって書けるって発言したとしよう。トウヤはどう思う」


「いや、俺はどうにかライトノベルが書けるぐらいだよ……」


「『プロで長年やっているほとんどの』とかが抜けちゃったんだな」


「なるほど。それならあってる気がするな」


「同じようなので」


・主語が大きすぎる。


「というのもあるよ」


「確かに」


「個人の感想です。なら、嫌いだなぁ。が許されることも、世間全体って言ってしまうと、そんなわけあるかって猛反発されるよ」


「わかるな。それ」


「まだまだあると思うけど、今度は読者側の理由にいこうか」


「頼むよ」


・面白くなかったという感想も言ってしまう。


「それは仕方なくないか」


「まあね。日常会話で友達と『あの作品どうだった』『うーん。微妙』っていうのはいいんだけど。SNSで言うのはやめた方がいいかな。残っちゃうし。楽しんでる人たちに水を差すことになる。でも、言っちゃうんだよね」


「確かにな」


・批判を親切だと思っている人がいる。


「親切だと思って、批判している層がいるんだよね」


「親切なのか? ありがた迷惑なんだが」


「欠点を直してもらうって、まあ、わかりやすいことならいいんだけど、小説の良し悪しって、好みによるところが大きいけど、自分の面白いが、世間の面白いだと思っていて指摘する人がいる」


「ああ、なるほど」


「小説家側から質問したとか、すごく仲のいい友達とかならいいんだけどね。SNSで唐突に批判するのはどう考えてもマナー違反だからね」


「そうだよな」


「似たようなので」


・自分が嫌いなものを好きな人もいるということが分からない。


「食べ物と一緒で、アレルギーみたいなものも存在すると、僕は思ってるんだよね。自分が読めない、いやだと思うジャンルも、他の人にとっては生きがいだったりするから、否定するのは良くないよ……ってなかなか伝わらないんだよね」


「ピーマン嫌いなひとが、こんなの食べ物じゃない、これを食べる奴は人でなしだっていうようなものだよな」


「ピーマン好きな人からしたら、喧嘩売られたようなものだよね」


・評論家という職業が存在する。


「評論家は、全部どんな作品だって満点です。というわけにもいかない」


「それは、そうだよな」


「時には、欠点も言わないといけないわけで、なかなか加減が難しいのも確かだね」


・自分の正義を貫いて、悪を倒せと小説で学んだ。


「なんだこれ」


「わかりやすいのは、勧善懲悪系とか、ざまぁ系とかかな。主人公側に正義があって、悪を倒してハッピーエンドになるだろう」


「まあ、そうだよな」


「自分の人生の主人公は誰だと思う?」


「それは自分だろう」


「小説で学んだとおりに、自分の正義を貫いて、悪を打ち倒そうとするんだよ」


「いや、ダメだろう」


「ダメなんだけどさ。さすがに、本物の刃で倒すのは、みんなブレーキングするんだけど、言葉の刃は加減忘れちゃうんだよね」


・妄想を現実にすると思ってる人がいる。


「どういうことだ?」


「実は、世の中には、妄想を一切しない人もいる」


「えっ? 嘘だろう」


「小説書く人は、妄想なんて常にしているけど、全くしない人や、できない人もいるんだよ。そういう人にとっては、考えたことは実際に行動してしまうことだから、そんなこと考えてしまうこと自体許せないと思うらしいよ。昔は、そんな人は本屋に行かなかったんだけど、今はSNSで勝手に目に飛び込んでくることがある」


「うわぁ。それまずいな」


「昔と比べて、住み分けがうまくできなくなってきているね。多分、エロとか過激な小説などの規制もきびしくなってきているのもそのあたりが影響しているかもしれない」


「やめてほしいな」


「だよね。そういう人は、目につかないようにしろとか言ってくるんだけど、こっちからしたら、勝手に土足で踏み込んできたのはそっちだと思うんだけどね。まあ、仲良くやるのは難しいよ」


「確かにみんな仲良くってわけにはいかなそうだな」


「パッと思いつくだけでこんなにあるよ」


「荒れて当然って感じだな」


「原因がわかってれば、そんな人もいるよね。ぐらいになるからね。誹謗中傷されたら、削除して、ブロックして視界に入れないようにしよう」


「オーケーわかったぜ」


「では、まとめだよ」


〇小説界隈があれる理由


 小説家側

 ・小説家は、文章力が高く主義主張が激しい。

 ・小説家は、脳内ディベートしがち。

 ・性格をキャラクターに喰われるときがある。

 ・炎上商法という技が存在する。

 ・SNSは文字数制限があるので、大事なことが省いてしまうことがある。

 ・主語が大きすぎる。


 読者側

 ・面白くなかったという感想も言ってしまう。

 ・批判や欠点を伝えることを親切だと思っている人がいる。

 ・評論家という職業が存在する。

 ・自分の正義を貫いて、悪を倒せと小説で学んだ。

 ・妄想を現実にすると思ってる人がいる。

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