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夢見る僕らの文芸活動(小説書き方小説)  作者: 名録史郎
どんな物語を書くのか
17/61

自己趣味型ジャンル選定法


「さあ、次は世間の流れなんか全部無視して書く方法だよ」


「さっきは流行に乗っかれって言っただろう! 言ってること違うじゃないか」


「だれも乗っかれなんて言ってないだろう。流行に乗っかったら読んでもらえるよって言っただけだろう。それに、他人の心なんて読めるわけないじゃないか。趣味趣向なんて想像してもわかるわけないよ。自分の好みを突き詰めてなんぼだろう」


「おい二枚舌やろう。俺はお前の気持ちがいちばんわからないぞ」


「普通小説家なら、登場人物を沢山出すんだぞ。この考え方が絶対なんて思って書いたらダメなんだよ」


「それは、そうかもしれないが……」


「トウヤは、部活掛け持ちだよね。なにやっていたかな?」


「わざとらしいな。空手だよ。知ってるだろう」


「よし、じゃあ、空手を題材にした小説を書こう」


「そうやって、ジャンルを決めるのか。なるほどな」


「ちなみに、スポーツ系は小説にするのが難しい」


「おおい。そんなの勧めるなよ」


「でも、トウヤなら書けるかもしれない」


「ああ? どういうことだよ」


「小説家は、体験したことしかかけない……わけではないけれど、体験したことの方が書きやすいのは確かだよ。僕は空手のルールすらしらないから、書こうと思うとルールを調べるところからになる。やったことないから、試合中の細かい駆け引きをどのようにしたらいいかもわからない」


「それは、そうだな」


「それに、マイナージャンルで書くと被ったりすることが少なくなるからね。独自性がでるよ」


「なるほどな。それで読まれるのか?」


「読書家は、空手なんて興味ないから、読まないんじゃないかな」


「お前、いい加減にしないとぶん殴るぞ!」


「空手家が、人に手をあげたらダメだろ。でも、トウヤは空手好きだろう」


「そりゃな、そうじゃなかったらやってないよ」


「金儲けを考えてやっていたのか?」


「なんで小学生の頃からやってるのに、金儲け考えないといけないんだよ」


「誰かに認められたかったからやってたのか?」


「まあ、勝ったら嬉しいけどな。別に誰かに認められたいからやっていたわけじゃあない。単純に楽しかったからだ」


「楽しかったからね。いい言葉だね。楽しいことを題材にしたら、その気持ちで書けるだろう」


「確かにそうだな」


「小説ってね。言ってもエンタメ。人を楽しませてなんぼのことだからね。人に喜んでもらいたいという気持ちがあるんだよね」


「ん? それはいいことじゃないのか」


「まあ、そうなんだけど、人に喜んでもらえると思って書いたものでも、全然喜んでもらえなかったり、逆に人を怒らせたりすることもあるんだよ」


「アンチとかよく聞くもんな」


「そうなると、結構心が病んで、筆を折る人が多いんだ」


「そうだな。俺の場合は、どんなに下手でも、お前らが読んでくれて、ここは面白かったとか、上手くなってきてるとか言ってくれるから、書いていられる気もするしな」


「そう言ってくれるのは、うれしいね。だから、楽しく書くっていうのは重要だよ」


「楽しいこと×楽しいこと=最強ってことか」


「そういうこと。書くことを仕事や、努力と考えながら書くと、やっぱり辛くなってしまうからね。遊びだと思って、気楽に書いてみるのが、文章力をあげるときはいいよ。もしかしたら、ものすごい傑作が出来上がって、よんでもらえるかもしれないよ」


「そうだな。気楽に空手を題材にした小説も書いてみようかな」


「人生も小説書くのも楽しんだもん勝ちだよ」


まとめ

・小説は楽しんで書こう!

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