流行便乗型ジャンル選定法
「次は、時勢読みして流行に乗っかる選定法かな」
「なんだよ流行に乗っかるって」
「ジャンルによっても、廃り流行りがあるんだよ。人気ジャンルは不人気ジャンルより、PVの伸び方が、桁が一つ違うと思っていい」
「桁が一つっていつも100読んでもらえてたら1000、1000読んでもらえてたら、10000ってことかよ」
「そういうこと。物語がどれだけ面白くても、読者がいなければ、読まれないんだよ」
「そんなわけないだろう。面白ければ読むだろう」
「面白ければ、読まれる。世の中、そんな単純な話ではないんだよ。例えば、子供が生まれなくなった世界を想定しようか」
「想定が怖いぞ」
「あくまで、想定だから、異世界だと思ってよ。で、その世界で子供向けの面白い小説を書いたとする。読まれると思う?」
「子供がいないんだから、読まれないな」
「つまり、そういうことなんだよ。わかりやすいように、極端な例にしたけど、今は少子化が進んでいるし、昔は、DVD借りたりプレイヤーにセットして映すより、本の方が気軽に読めて安かったんだけど、今は配信サービスが主流になったから、子守りに映像見せる方が楽らしいんだよね。昔より絵本を読む機会はへったんじゃないかな」
「それ聞くと時代の流れを感じるな。確かに、全人類が面白いと感じる物語はないよな」
「そういうこと、日本語で書かれていたらほぼ日本人しか読まないのは当たり前だよね」
「……最初からその例を出してくれよ。面白くても読まれないことがあるのはわかったよ。で、具体的にどんなジャンルが人気なんだ?」
「トウヤが書くのは、ライトノベルでいいんだよね?」
「そうなるな」
「ライトノベルに絞って話していくと、ライトノベルは20年前ぐらいから増えて、その頃の読者がそのまま大人になっても読んでる印象が強い。WEB小説だと、最近は特に女性向けの方が読まれている印象だね。具体的なジャンルになると」
- 異世界恋愛
- 悪役転生
- 配信系
- スローライフ
- おっさん主人公
「特にこのあたりが人気かな。異世界恋愛、悪役転生は主人公を令嬢とか貴族にした女性向けロマンスがいいね。配信系はユーチューバーなんかが最近の人気職業だからね。他の異世界要素とかアイドル要素なんかを組み合わせて小説ならではにするのが流行ってる気がするね」
「スローライフとか、おっさん主人公は年代が上がってるからか」
「そういうこと。読者層が上がってるのが影響してると思うよ。若者向けなら、冒険心、成長をテーマにした方が昔は人気出てたとは思うんだけど、将来の夢は会社員って言っちゃう子も増えてて、昔より冒険するより安定志向が強くなってるのも原因かもしれない」
「ただでさえ、少子化で数減ってるのに、娯楽も分散してるからなぁ。若者向けの小説あまり読まれないんだな」
「悲しいけど、そうなっちゃうんだろうね。もちろん、そういうジャンルを書いたらダメとかじゃなくて、読んでもらいたいというのがメインであれば、初心者のうちは、人気ジャンルがおすすめだよって話。WEB小説だとPV数見れるサイトがほとんどだから、やる気に繋がるからね」
「自分向けであっても、折角、WEBサイトにアップした小説がPV0だと悲しいもんな。でも、全然書く気にならないジャンルを書くのもなぁ」
「そういう人は、メインを人気ジャンルにしながら、自分の好きな要素も盛り込んでいくのが良いかもしれない。異世界恋愛だからって、バトル要素一切入れてはいけないということもないよ。それがオリジナリティに繋がり、他と差別化できると思うよ」
「なるほどな。好きなこと100%じゃなくて、人気ジャンルをメインに添えて書くってことだな」
「そういうこと。じゃあ、まとめてみよう」
□流行便乗型ジャンル選定法
- 読まれやすくするためには、流行ジャンルに乗っかるのがおすすめ。
- メインジャンルを人気ジャンルにして自分の好きな要素を盛り込むことで、オリジナリティが出せる。
〇ライトノベルの最近の傾向
・女性読者が多い。
・年齢層がかなり上がっている。
○最近の人気ジャンル
- 異世界恋愛
- 悪役転生
- 配信系
- スローライフ
- おっさん主人公
(2023年12月頃、作者独自調べ)




