自己分析型ジャンル選定法
「なあ、悠久」
「トウヤ、どうしたんだよ」
「新しい小説書こうと思うんだけど、書きたいジャンルがわからなくなって」
「うーん。じゃあ、今日は、自己分析型ジャンル選定法使ってみようか」
「自己分析型? なんだそれ?」
「まあ、やってみたほうが早いよ。僕が質問していくから、それに答えてみて」
「わかった」
「まずは、好きな童話は?」
「桃太郎かな」
「トウヤらしいね」
「それで何がわかるんだよ」
「これだけで、好きなジャンルがわかるよ。例を書いてみるね」
〇自身の好きな童話は?
人魚姫→献身悲恋
さるかに合戦→ざまぁ
カチカチ山→ざまぁ
赤ずきん→ざまぁ
桃太郎→勧善懲悪
うさぎとカメ→努力型成り上がり
シンデレラ→他者依存型成り上がり
ハンセルとグレーテル→知識知恵型成り上がり
白雪姫→悪役令嬢
浦島太郎→報恩
「おい。ざまぁが多いぞ!」
「まあね。テーマ性でいうと、各童話もっといろいろあるんだけど、なろう系に的をしぼってジャンルを抽出してみたからね。見方で意味が変わってくるものもあるよ」
「例えば?」
「浦島太郎は、カメのエピソードをみると、よいことをしたお礼に竜宮城に連れて行ってくれたという報恩の面が強いけど、最後の玉手箱だけ考えると、乙姫様が浦島にたいして、ざまぁをした感じになってるね」
浦島→報恩orざまぁ
「やっぱりざまぁばっかりじゃないか」
「昔の人も、ざまぁ系好きだったってことだね。ということで、トウヤもざまぁ系書こうか」
「俺は、桃太郎って答えただろう!」
「さて次は、トウヤの好きな欲望はなに?」
「直球すぎるだろう!」
〇自分の強い欲望は?
なろう系
生まれ変わって、理想の自分になりたい。→転生系
偉くなりたい。評価されたい→成り上がり系
正義を振りかざし、他者を叩き潰したい。→チートスキル無双系
のんびりしたい。→スローライフ系
有名になりたい。→配信系 芸能人系
知識をひけらかしたい。→悪役転生系
異性をはべらしたい。→ハーレム系
一人を徹底的に愛したい。→純愛系
美味しいものを食べたい。→グルメ系
「どうだ、分かりやすいだろう」
「分かりやすいけどな!」
「物語を書く上で、わかりやすく言語化することは大切だよ」
「そうはいっても、言い方があるだろう」
「いや、このくらい、はっきり自分の欲望と向き合わないとダメだぞ」
「なんでだよ」
「理性こそが、物語を書く上で一番の障害だからだよ。自己欺瞞せずに、素直な気持ちで考え、欲望を全力で解放することが大事。日和って、中途半端な話を書く方が一番いけない。全部の読者にささる物語なんてまず無理なんだから、特定の読者にささる物語を書いた方がいいよ。」
「確かに、そうかもしれないが……」
「自己分析型のいいところは、自分の物語の一番のファンに自分が成れるってところだね。他人の評価に気にせずに、自分の物語を仕上げることができる」
「それはいいかもしれないな」
「ということで、まとめだよ」
〇自身の好きな童話は?
人魚姫→献身悲恋
さるかに合戦→ざまぁ
カチカチ山→ざまぁ
赤ずきん→ざまぁ
桃太郎→勧善懲悪
うさぎとカメ→努力型成り上がり
シンデレラ→他者依存型成り上がり
ハンセルとグレーテル→知識知恵型成り上がり
白雪姫→悪役令嬢
浦島太郎→報恩
〇自分の強い欲望は?
なろう系
生まれ変わって、理想の自分になりたい。→転生系
偉くなりたい。評価されたい→成り上がり系
正義を振りかざし、他者を叩き潰したい。→チートスキル無双系
のんびりしたい。→スローライフ系
有名になりたい。→配信系 芸能人系
知識をひけらかしたい。→悪役転生系
異性をはべらしたい。→ハーレム系
一人を徹底的に愛したい。→純愛系
美味しいものを食べたい。→グルメ系