シチュエーション別適正場面
「うーん」
「どうしたんだ、トウヤ?」
「なんだか、セリフも戦闘もいい感じなんだけど、盛り上がりに欠けるんだよな」
「ということは、場所が悪いのかもしれないね」
「場所?」
「例えば、トウヤが告白するなら、観覧車とか、星が綺麗に見える展望台を選ぶだろう」
「うん。って、なんでお前知ってるんだよ」
「レミちゃんがのろけて来たに決まってるだろう。とにかく、物事には、それに相応しい場所というものがあるんだ」
「場所なぁ。例えばどんなのがあるんだよ」
「よしシチュエーションごとに考察してみようか」
○愛の告白
・観覧車
・星が綺麗に見える展望台
・夕日が綺麗に見える海岸線
・誰もいなくなった放課後の教室
・ラブレターで呼び出された学校の屋上や体育館裏
○決闘
・高架橋したの河原
・幻想的な月明かりが差し込む城
・熱い歓声が飛び交う闘技場
・魔王城の王の間
○モンスターとのバトル
・ダンジョンの最下層
・魔法フィールド内
○修行
・滝
・神の間
○殺人現場
・雪で閉ざされた洋館
・孤島
・嵐の夜
「どう?」
「そこにいるだけで、ワクワクしてきそうだ」
「臨場感というものを大切にしようね」
「よし、これを利用して書くぞ!」
「やる気を出してくれてうれしいよ。ただもちろん舞台装置って言葉があるように、道具として利用してね。かならずこうしなければいけないという話ではないからね」
「わかったよ。ありがとな」
トウヤがふと思い出したように聞いてきた。
「ちなみにお前は、ののかちゃんにどこで告白したんだ?」
「ああ、ののかの家の玄関だよ」
「あのな。親に見られたらどうするんだよ」
「ん? 見られてたよ。ののかのお母さんに」
「お前は物語だけでなく、自分の人生のシチュエーションも大切にしろよ」
「そんなこと言われてもねぇ。僕は主人公には向かないから」
場所は思いついたら、
どんどん追加していきます。
自由に書けて、web小説って本当に便利ですね。