表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

帰路の途中に

作者: 瑪瑙

 頬を刺す、何処かの冷たい昨日の風。


 真っ暗い寒空で立ち止まった自転車。


 後ろから追い越していく自動車。


 ヘッドライトに当てられて、伸びた影と前からすれ違う。


 それはちょっと髪が逆立っていて、地面の形に合わせてゆがんだ。


 汗さえかきそうなぶあついジャンパー。


 防寒具の役目を果たさない手袋。


 存外無防備になる足元。


 ひびが増えていく唇。


 あんまり開けない目。


 詰まる鼻。


 赤い顔。


 スマホのカメラじゃ映らない星空。


 スマホのカメラじゃ映らない電線。


 審美眼の働くアングル。


 白い吐息に塗れながら、それがわたしの好きな夜。

どうも、瑪瑙です。

満足していただけたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ