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愛の歌  作者: Dust
3章
58/229

56話

「・・・やるしか、ない?」

怜奈は周りを見渡す。

「・・・格としては向こうが上。・・・それでも不完全なら?・・・そもそもこちらの・・・でも、同じ格?」

辺りを見回す。戦いの余波でめちゃくちゃになってもいいかを確認するように。

そして、その瞳を赤く染め・・・。

「・・・我が名は・・・っ!?」

動きを止めた。

「・・・雪乃と・・・えっと。・・・。」

雪乃とトワが岸の方に既に居てしまった。


「クトゥルフ様・・・?」

街を破壊したクトゥルフを見てロルバは息を飲む。

「苦しんでるの・・・?」

神と崇めていたその姿は暴れているようにしか見えなかった。

(・・・あいつだ。あいつがあの化け物に注目した途端に周りの動きが変わった。)

トワは服の胸元をギュッと握りしめ、心を落ち着かせると覚悟を決めた。


「っっっっっっっあああああ!!!!!」

恐怖をかき消すように叫びながら突進していく。

「なっ!?」

その声にロルバは驚きながらも身を躱す。

が、トワの包丁はそのアクセサリーに引っかかり。

ぶちりと切れ、青い石が地に落ちた。

「返せ!」

ロルバは髪を逆立てんと怒り、魔力を放つ。

が、突如現れた氷に止められる。

背後には鋭く見つめる雪乃がいた。


クトゥルフが咆哮をあげる。

そしてクトゥルフから一筋の闇が伸びていき、ロルバを締め上げ持ち上げる。

「クトゥルフ様!?何を!?やめ・・・あああああ!!!!」

両目が焼け付くような感覚に襲われ、ロルバは悲鳴をあげた。

「な、何?何が起きてるの?」

呆気に取られてるトワだったがその間にもクトゥルフは近付いて来る。

咆哮。そしてトワに向かって触手が伸びる。


「させない。」

冷淡に呟いたのは雪乃だった。

クトゥルフの触手に氷が触れ、その氷が伝っていく。

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

氷はクトゥルフの胴体の一部まで、胴の青い石に触れた時苦しむようにもがくクトゥルフの触手が1部動かなくなる。

「・・・舜さんから守ってとお願いされたからには貴女が何をする気でも守るけど?平均乳。」

「・・・!ならちょっと手伝って、ぶっ飛び氷巨乳!」

トワは雪乃と海へ向かって走り出した。


「ゴヴニュ・キック!」

舜はアラタの蹴りを流しながら躱す。

(・・・ただの蹴りでは?)

技名をわざわざ叫ぶアラタの攻撃に警戒しつつ観察する。

「ゴヴニュ・パンチ!」

(これもただ殴って来てるだけ・・・か?)

更に躱しながら横目でクトゥルフの位置を確認する。

「ゴヴニュ・ガトリングパンチ!」

(となるとこれもただの連続パンチ?)

銀の腕がパンと風切り、前に出る。

それと共にガチャりと変形し。

「ガトリングの方か!?」

弾を乱射した。


「そっちが遠距離攻撃ってなら、こっちだってあるっての!」

走り回って躱し、位置を決めたら剣と魔力で受け止め、わざと分かりやすく大声で叫ぶ。

「む!」

受け止められたと見て、ガトリングをやめたアラタは身構える。

そして舜は弓を作り出す。

(やっべ、技名考えてね。)

わざと注目させながら。

「い、イパノヴァアロー!」

舜は矢を放った。


「どこを狙っている!」

矢はアラタのすぐ横を通り過ぎていく。

「・・・消えた!?」

矢に注目してたアラタは目の前の舜が消えた事に辺りを見回した。

「・・・狙い通りさ。・・・思ったより威力は出たけど。」

上からの声。矢を放ったあと跳び、屋根の上に舜は登っていた。

「待っていろ!今そこに・・・ぐぁ!」

同じく跳ぼうとしたアラタはなにかに押しつぶされた。

アラタの横を通り、家屋の間をすり抜けたその矢が当たり怒ったクトゥルフの触手がアラタの背後の家屋ごと押し潰したのだ。

「・・・これ生きてるかな?まあ死んでたらそれはそれでいっか。」

そして舜はクトゥルフと対峙するために真っ直ぐクトゥルフを睨みつけた。

漣「漣ちゃんだよ!」

雪「雪乃です。」

漣「そういえば今回ラグナロク以外で初めて技名みたいなの言ったんじゃない?適当にその場で付けたやつだけど。」

雪「雪乃アローとかやってくれるかな・・・。」

漣「やんないんじゃないかな・・・。一応技としては魔法陣出して殴るやつもあるんだけど。不意打ちメインだから名前叫ばないもんね。・・・でもあれ?ラグナロクは言うんだよね。」

雪「魔力を形にするのに名って・・・おっとまだ本編で触れてないところだった。」

漣「触れる予定は?」

雪「分からないみたい。」

漣「なんだそれ・・・。ではまた次回!」

雪「読んでくれたら嬉しいな。」

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